【レビュー PIST6 2025年度②】地元の根田空史が4連勝で8度目のV
2025.04.13

PIST6 2025 4月 第1戦は4月13日(日)に最終日が開催された。
決勝戦には河端朋之、根田空史の2名が3連勝で勝ち上がりを決め、20代の若手から50代のベテランまで幅広い年齢層の6名が顔を揃えた。個性豊かなメンバーでの決勝戦は、地元の根田空史が先行する林を差し切って8度目の優勝を飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から河端朋之、森本桂太郎、林昌幸、青木瑞樹、市本隆司、根田空史。レースは残り5周過ぎに市本が最後方に下がる。残り3周のペーサー退避に合わせて青木が前に出ると、残り2周手前で青木の動きに乗った根田が先頭に立つ。そこをすかさず林が叩いて、残り1周では2番手の根田と車間が空き、河端が根田のすぐ外側まで迫るが進みは鈍い。根田は林との車間を詰めていき、ゴール寸前で差し切って1着でゴールした。
「まさか本当に勝てるとは思わなかったので嬉しいです。(決勝戦は)一旦叩いて誰か来てくれればと思っていたが、市本(隆司)さんのワープも、青木(瑞樹)君の動きも想定していなかったし、林(昌幸)君が強すぎて苦しかったですね。河端(朋之)さんがすぐ横まできていて一旦待ってから外に持ち出したが、林君を抜けないかと思った。この優勝をキッカケに現行競輪の成績も上げていきたい。目標は岩本(俊介)さんのように40歳でS級S班を目指していきたい」
63連勝中で約2年間負けなしと白星を積み重ねてきた河端の連勝記録を止めたのは、地元のエースだった。決勝戦では6コースという不利なコース順を跳ね除けて好位置を確保すると、まくり上げてきた河端に合わせて踏み込んで先行する林をとらえた。現行競輪では今後、川崎記念、日本選手権とグレードレース戦線が続くが、そこに向けても弾みのつく優勝となったようだ。
『中四国勢の活躍が目立つ』
今シリーズは連勝中であった河端朋之や、大ベテランの市本隆司らを含め、決勝戦に進出した6選手のうち5選手が中四国の選手という珍しい結果となった。特に準決勝Aでは林昌幸が、優勝経験者の神田龍や予選連勝を飾った荒川達郎の巻き返しを許さず、先行逃げ切りで大金星を挙げて初の決勝進出を果たし、決勝戦でも先行策に出て2着と健闘をみせた。
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次回開催は4月23(水)と4月24日(木)。『PIST6 2025 スプリングステージ4月第3戦』が行われる。
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