【レビュー PIST6 2025年度①】篠田幸希が豪快なまくりで連続完全V
2025.04.06

PIST6 2025 4月 第1戦は4月6日(日)に最終日が開催された。
決勝戦には篠田幸希、橋谷成海、遠藤拓巳の3名が3連勝で勝ち上がりを決めて、優勝経験者の篠田に初優勝を狙う5選手の計6名が顔を揃えた。今年度最初の決勝戦は、豪快なまくりを決めた篠田幸希が2開催連続で完全優勝を飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から小林史也、遠藤拓巳、原大智、橋谷成海、篠田幸希、鈴木伸之。レースは残り3周を過ぎてペースが緩むと、遠藤が小林の内を掬って先頭に立つ。すると残り2周半で橋谷が上昇し、残り2周付近からは内に遠藤、外に橋谷で踏み合いとなる。橋谷は遠藤を叩き切れずに残り1周半で後退するが、橋谷の動きに乗った篠田が外に持ち出して、残り半周手前で遠藤をとらえると、後続に4車身の差を付けて1着でゴールした。
「(優勝は)できると思ってなかったので、本当に嬉しいです。(決勝戦は)後方で自分から仕掛けることができなかったことは反省だが、展開を見てという感じだった。(遠藤と橋谷が)やり合ってくれているところを冷静に待ちながらでした。現行競輪ではS級に上がってからまくりが多かったが、今はなるべく先行することを意識しているので、それが少し生きたと思う。今回は優勝を狙いすぎて消極的なレースになってしまったので、次は自分から動いて優勝できればいいですね」
前回強豪を破り完全Vを飾った若手有望株は、今シリーズでもやはり強かった。2次予選では実績上位の雨谷一樹の先まくりの上を豪快にまくると、準決勝は突っ張り先行で他の実力者を完封。決勝戦でも勢いのあるルーキーの主導権争いを冷静にまくりでねじ伏せて、2開催連続で完全優勝を達成した。直前の前橋G3でグレードレース初の決勝進出を果たすなど成長著しく、PIST6でも今後どこまで連勝を伸ばしていくのか注目していきたい。
『準決勝では波乱が続いた』
今シリーズは優勝経験者の雨谷一樹、岩井芯がともに準決勝で惜しくも敗れるなどの波乱もあり、準決勝3レースのうち2レースで万車券決着となった。その中でもルーキーの橋谷成海は1次予選で予選初勝利を挙げると、その勢いで3連勝を飾り、初の決勝進出を果たした。「今までは焦っていた部分もあったが、もうすぐデビューから1年ということで落ち着いて走れるようになってきた」と今開催でキッカケをつかんだようで、今後の出場時にも期待してみたい。
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次回開催は4月11(土)と4月12日(日)。『PIST6 2025 スプリングステージ4月第2戦』が行われる。
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