【レビュー PIST6 2024年度㊼】河村雅章が直線で差し切って初制覇
2025.03.21

PIST6 2025 3月 第3戦は3月21日(金)に最終日が開催された。
決勝戦には斉藤樂、望月一成の2名が3連勝で勝ち上がりを決め、初優勝を目指す5選手と優勝経験のある望月の計6名が顔を揃えた。混戦模様の一戦は、斉藤樂の仕掛けを追い、直線で差し切った河村雅章が初優勝を飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から斉藤樂、河村雅章、田口勇介、松本京太、小林史也、望月一成。レースは残り3周過ぎに前との車間を切っていた松本が前へと飛び出す。田口がこの動きに乗って先行態勢に入ると、その後ろに松本が入り、斉藤、河村が続く。残り1周で斉藤が踏み込み、残り半周付近で田口をとらえるが、斉藤後位から河村が外へと持ち出すと、直線で鮮やかに差し切って1着でゴールした。
「これまで準優勝が最高だったし、ギリギリで勝ち上がっての優勝なのでデキすぎですね。でも今回はメンバー的にもチャンスだったし、そこで勝てたのは良かった。(決勝戦は)いいコース順だったので、まずは前のコースの斉藤(樂)君の仕掛けに離れないようにと思っていた。残り半周で踏まないと優勝のチャンスがないので仕掛けたら、思っていた以上に伸びましたね。この優勝をきっかけに現行競輪でももっと頑張りたいね」
今シリーズはすべて3着以内で予選から安定感ある走りで昨年7月以来の決勝進出を決めると、決勝戦では唯一のS級1班としての意地と2コースという絶好のコース順を生かして、斉藤樂の仕掛けに乗り、直線では鮮やかに差し切って初の頂点に立った。現行競輪では3月小倉で今年初の決勝進出を果たしたばかりで、この優勝をきっかけに双方でさらなる活躍が期待できそうだ。
『タイム上位者が準決勝で敗退』
悲願の初Vを目指していたタイムトライアル1位の皿屋豊は予選を連勝したものの、準決勝でまくり切れずの5着。タイムトライアル2位の福田健太は、準決勝で出切るのに脚を使って3着に敗れるなど準決勝では波乱が目立った。その中でも皿屋豊を相手に逃げ切り勝ちをみせた田口勇介は今後の参戦時にも注目してみたい選手だ。
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次回開催は3月29(土)と3月30日(日)。『PIST6 2024 ウィンターステージステージ3月第4戦』が行われる。
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