【レビュー PIST6 2024年㊸】篠田幸希が無傷の4連勝で初V奪取
2025.02.16

PIST6 2025 2月 第3戦は2月16日(日)に最終日が開催された。
決勝戦は岩井芯、篠田幸希が3連勝で勝ち上がり、20代の若手5名と地元の根田空史の6名が顔を揃えた。機動型揃いの一戦は、好位置確保からまくりを決めた篠田幸希が4連勝で初優勝を手にした。
決勝戦のスタートポジションは先頭から岩井芯、塩島嵩一朗、根田空史、篠田幸希、菊地圭、中島詩音。レースは残り3周でペーサーが退避すると、後方の動きを警戒しながら根田が残り2周半付近で動いて先頭に立つ。この動きに篠田が続き、岩井は3番手に入る。根田はペース良く駆けるが、篠田が残り1周手前から前との車間を詰める勢いでまくり上げていくと、2センターで根田を捕らえてそのまま1着でゴールした。
「まさか優勝できるとは思っていなかったので嬉しいです。(決勝戦は)前のコースが根田(空史)さんだったので、その動きを見ながらその位置だけは死守しようと思っていた。(根田が仕掛けてからは)自分の力を出し切って1着が取りたいなと思っていたので、後ろの動きを見つついけるかなというタイミングで仕掛けた。この優勝をきっかけにして、現行競輪でも1つずつ段階を踏んで強くなっていきたい」
今シリーズは昨年1月以来2度目のPIST6参戦となったが、1次予選で優勝候補の根田を破る大金星を挙げると、その後も持ち味の機動力を発揮して4連勝でPIST6初の頂点に輝いた。昨年のルーキーチャンピオンレースを制した若手の有望株で、近況は苦戦が続いていたものの、この優勝をきっかけに現行競輪でも更なるステップアップが期待できそうだ。
『若手の活躍が目立った』
今シリーズは優勝した篠田が1次予選でタイムトライアル1位の根田を破るという波乱はあったものの、2日間を通して比較的順当な決着が目立った。また今シリーズで表彰台入りを果たした選手3名は123期、125期の若手ということで若手の勢いを普段以上に感じた開催だった。決勝戦で3着に入った塩島嵩一朗はタイムトライアルで自己ベストを更新し、今回が3度目の参戦で初の決勝進出を果たしており、今後の出場時にも注目したい選手の一人だ。
©株式会社日刊プロスポーツ新聞社
次回開催は2月23日(日)と2月24日(月)。『PIST6 2024 ウィンターステージステージ2月第4戦』が行われる。
▶PIST6 2024ウィンターステージ 2月第3戦結果はこちら