【レビュー PIST6 2024年度㊳】初出場の久田朔が完全V達成

2025.01.12

レース,選手

PIST6 2025 1月 第2戦は1月11日(日)に最終日が開催された。
決勝戦は久田朔が3連勝で勝ち上がりを決めて、20代から30代の6名が顔を揃えた。実力が拮抗した一戦は、残り2周半からの好スパートを決めた久田朔が完全優勝を飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から出口謙一郎-遠藤勝弥-小玉拓真-久田朔-菊地圭-今藤康裕。レースは残り3周でペーサーが退避し、残り2周半付近から久田が踏み上げていく。すると先頭の出口も突っ張って応戦するが、久田が残り1周で先頭に躍り出る。2番手以下のもつれを尻目に久田が押し切って1着でゴールした。

「(初優勝は)嬉しいですね。(決勝戦は)誰も来なかったら残り2周から仕掛けようと思っていたけど、焦ってしまって残り2周半から動いてしまった。(出口との)踏み合いで脚を使ってしまってすんなり前に出られなかったので優勝は厳しいかなと思っていたけど、残り1周で誰の仕掛けもなかったし必死に踏んでいた。現行競輪では特班をすることが目標だけど、特班にこだわりすぎて小さいレースをしないようにしたい。今回先行メインで走って自信になったので、現行競輪、PIST6の両方とも頑張っていきたい」

自転車競技経験がなくその実力は未知数ではあったものの、タイムトライアル3位に入る好タイムを叩き出すと、デビュー当初から注目されていたスピードある走りで負けなしの4連勝で初優勝を決めた。現行競輪では昨年の7月に本格デビューし、前期には5度のVを挙げており今年さらなる成長を遂げそうな選手なだけに、現行競輪との相乗効果を期待したい。

『見応えのあるレースが続く』
今シリーズはこれまでの優勝経験者が1名だったこともあってか、1次予選では鈴木伸之がまくりで勝利し、タイムトライアル1位の菊地圭が2着に敗れたことで3連単1万円台の高配当決着となると、2次予選でも万車券が2本飛び出した。また初出場の佐藤壮志、山田駿斗も予選から好レースをみせており、優勝した久田を含めて今後の出場が楽しみだ。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

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次回開催は1月18日(土)と1月19日(日)。『PIST6 2024 ウィンターステージステージ1月第3戦が行われる。

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