【レビュー PIST6 2024年度㊱】藤原俊太郎が圧巻の逃走劇で初V
2024.12.29
PIST6 2024 12月 第4戦は12月29日(日)に最終日が開催された。
決勝戦は原大智、志智俊夫の2名が3連勝で勝ち上がりを決め、これまでに優勝経験のない6名が顔を揃えた。大混戦の一戦は、残り2周半付近からのロングスパートを決めた藤原俊太郎が初の頂点に輝いた。
決勝戦のスタートポジションは先頭から菊地圭-藤原俊太郎-原大智-長谷部翔-志智俊夫-出口謙一郎。レースは残り3周でペーサーが退避し、最後方から上昇した出口が一旦前に出るが、すかさず志智が先頭に立つ。すると5番手となった藤原が一気に巻き返す。残り2周手前で藤原が先頭に立つと、この仕掛けに長谷部が続き、車間が空きながらも原が追い掛ける。追いついた原が残り1周でまくり上げるが進みが鈍く、残り半周では長谷部が外に持ち出すも、先行した藤原が他の追撃を振り切って1着でゴールした。
「まさか優勝できるとは思っていなかったので嬉しいです。(レースは)菊地(圭)君が準決のように突っ張ればそのまま後ろからと思っていたけど、引いたので自分で仕掛けていこうと思った。ここしかないというタイミングで仕掛けられた。優勝は意識してなかったので、まさかの結果ですね。2024年は現行競輪の調子が良くなかったけど、後半はしっかりと仕掛けることを意識して走っていたのでそれが生きたと思う」
1次予選は5着に敗れる結果であったものの、4走中3走で積極策を披露。決勝戦ではここぞというタイミングで一気に仕掛けて、他の追随を許さぬ圧巻の走りで優勝を飾った。現行競輪では来期からA級に降級となるが、来期に弾みがつく優勝となったに違いない。
『予選から大激戦が続いた』
今シリーズは実力が拮抗していたこともあってか予選12レースのうち4レースで万車券決着が目立った。また2日目 5レースの準決勝Bでは今節の最高配当となる3連単5万円台の高配当となる波乱もあったが、見ごたえのあるレースが続いた。特に4レースの準決勝Aでは志智俊夫、出口謙一郎の師弟コンビがワンツー。現行競輪のようなライン戦ではないが、初めての師弟ワンツーで両者ともに嬉しい表情を見せていた。
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次回開催は1月2日()と1月3日(日)。『PIST6 2024 ウィンターステージステージ1月第1戦』が行われる。
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