【レビュー PIST6 2024年度㉞】中島詩音が激戦を制し8度目のV
2024.12.13
PIST6 2024 12月 第2戦は12月13日(金)に最終日が開催された。決勝戦の面々は全て20代の若手機動型とフレッシュな面々が顔を揃えた。壮絶なスピードバトルとなった一戦は、外併走の厳しい展開を耐えた中島詩音が残り1周からのスパートで優勝を飾った。2着には先行した森本桂太郎が逃げ粘り、切り替え中島を追った小畑勝広が3着に入った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から鈴木浩太-森本桂太郎-滝本幸正-荒川仁-中島詩音-小畑勝広。レースは残り3周でペーサーが退避すると滝本がインを切って先頭に立ち、最後方からポジションを上げた小畑が4番手で外併走になる。ペースが緩み残り2周を迎える辺りで3番手の森本が一気にスパートを開始し、その動きに乗った小畑が追走する。中島も後方から仕掛けを開始するが、森本もペースを上げて3番手で外併走の展開になる。中島は態勢を整えると、残り1周から再度加速。最後はゴール前で逃げる森本を捕らえ切った。
「決勝に乗れるかもわからない感じだったしうれしいです。(決勝戦は)誰かが動いたら仕掛けようと思っていたけど、外併走で滝本と接触する部分もあってきつかった。そこからは態勢を整えてから仕掛けたけど出も悪くて、最後は後ろから食われるかもと思っていた。(シリーズを振り返り)調子が悪い中でも準決勝とかは踏めていたし、日に日に良くなっていった。PIST6は今年がこれで最後だし優勝できて良かった。(次回は)松山を走るけど、ウィナーズカップ(GⅡ)出場へ向けて勝負駆けなので、気合を入れて走りたい」
今節はよもやの黒星スタートとなったが、見事に修正を果たし3連勝で8Vを達成。近年は現行競輪の落車により低迷する時期もあっただけに、この1年ぶりの優勝が何よりの良薬となることだろう。
『地元・千葉勢が奮起』
今節は地元勢から5名が参戦し奮起の走りを見せた。タイムトライアルを全体3位で通過した荒川仁は、巧みな立ち回りで予選連勝を飾り準決勝でも連対。同じく優出を果たした鈴木浩太は準決勝で強敵・畝木聖を破りシリーズ2勝の活躍。惜しくも決勝進出とはならかった原田亮太と坪内恒も積極的な競走でともに2次予選で勝利し、最終日からの補充参戦となった伊勢崎彰大は順位決定戦を白星で締めくくった。
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次回開催は12月21日(土)と12月22日(日)。『PIST6 2024 オータムステージ12月第3戦』が行われる。
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