【レビュー PIST6 2024年度㉛】堀江省吾が逃げ切りで最多の14V達成
2024.11.15
PIST6 2024 11月 第3戦は11月15日(金)に最終日が開催された。
決勝戦は優勝経験者の3名をはじめ、表彰台経験のある実力者6名が顔を揃えた。ハイレベルな一戦は、残り2周付近から好スパートを決めた堀江省吾が14度目のVを飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から堀江省吾-山田義彦-前反祐一郎-藤井昭吾-原田亮太-神開一輝。レースは残り3周でペーサーが退避するのに合わせて藤井が先頭に立つと、すかさず原田が叩く。原田は残り2周手前からペースを上げていくが、4番手の堀江が一気に巻き返して、残り1周半過ぎに出切ると、この仕掛けを山田が追う。カカリのいいスパートを披露した堀江が、山田を振り切って1着でゴールした。
「(決勝戦は)原田(亮太)君が切って藤井(昭吾)さんにフタをされるような展開になると嫌だったけど、先に切ってくれて、1番スピードが乗った状態で自分の仕掛けの順番がきた感じだったので、展開が向きましたね。4走の中では踏み心地も1番良かったし、あの感じで踏み切れれば優勝はできるだろうなと。現行競輪では調子は右肩上がりだけど、年内はPIST6を含めて残りの4場所を頑張るだけですね」
今シリーズは2次予選での1着同着や、準決勝は藤井昭吾に差されての2着など勝ち上がり戦では不安もありながらも、見事に優勝を飾ってみせた。決勝戦の走りは本来の堀江の走りそのもので、次回は自身の持つ最多V記録のさらなる更新を狙う。
『波乱が目立つシリーズに』
今節は初日1次予選の1Rで伏兵の緑川修平が勝利し、ベテランの宮下貴之が2着に入ったことで、3連単15万円を超える特大配当が飛び出すという波乱の幕開けを切ると、過去2回とも決勝に進んでいる今井希が予選2走とも着外で予選敗退。準決勝では予選を連勝していた滝本幸正、堀江省吾、常次勇人の3名が2着以下に敗れるという波乱が続いたシリーズであった。
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次回開催は11月17日(日)と11月18日(月)。『PIST6 2024 オータムステージ11月第4戦』が行われる。
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