【レビュー PIST6 2024年度㉚】梶原海斗が圧巻のロングスパートで初V
2024.11.06
PIST6 2024 11月 第2戦は11月6日(水)に最終日が開催された。
決勝戦は連勝で勝ち上がった選手が不在の中、121期から125期の20代の若手6名が顔を揃えた。大激戦の一戦は、残り1周半手前から好スパートを決めた梶原海斗が初優勝を飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から梶原海斗-今井希-松本京太-原田翔真-荒川仁-森本桂太郎。レースは残り3周でペーサーが退避すると同時に松本、荒川、原田の3車が上昇する。残り2周半付近で森本が叩き切ると、一旦ペースを緩めて後方を警戒。すると残り1周半手前から梶原がスパート。梶原は先頭に出切ると、後続を一気に突き放す。荒川が車間を徐々に詰めていくも、梶原が振り切って1着でゴールした。
「(初優勝は)素直に嬉しいです。(決勝戦は)どんどん展開が変わっていく中で、緩んだところで仕掛けようと決めていました。踏み出しは良かったと思います。スピードが乗って流れているところを仕掛けるのは得意なので、最後まで踏み切れました。現行競輪はアドバイスを毎レースもらいながら少しずつ良くなってきているので、次の武雄でも連勝で決勝戦に勝ち上がりたい。将来的にはG1で活躍できる選手になりたいですね」
学生時代から自転車競技で活躍し、インカレのスプリント種目で優勝を果たすなど好成績を残して輪界入り。今年の4月にはS級2班に特進し、10月別府G3で準決勝進出、同月久留米では予選、準決を連勝で決勝進出とようやくS級の舞台でも結果を出し始めてきた。この優勝をきっかけに現行競輪での更なる活躍も期待ができそうだ。
『予選から激戦が続いた』
今シリーズはタイムトライアルの記録からも普段以上に力が拮抗していて、予選で連勝を飾ったのは藤岡隆治ただ一人となった。その藤岡も準決勝で敗退し、決勝戦には若手機動型の6名が勝ち上がった。これまで準決勝敗退が続いていた森本桂太郎は14度目の参戦にして嬉しい初優出を果たすなど、前節に引き続き若手の活躍が目立つ開催となった。
©株式会社日刊プロスポーツ新聞社
次回開催は11月14日(木)と11月15日(金)。『PIST6 2024 オータムステージ11月第3戦』が行われる。
▶PIST6 2024 オータムステージ 11月第2戦結果はこちら