【レビュー PIST6 2024年度㉗】松崎広太が圧巻の逃走劇で連続V

2024.10.17

レース,選手

PIST6 2024 10月 第3戦は10月17日(木)に最終日が開催された。
決勝戦には松崎広太、堀江省吾、戸田洋平の3名が3連勝で勝ち上がりを決め、20代の若手から40代、50代のベテラン勢まで幅広い年齢層の6名が顔を揃えた。実力者同士による一戦は、残り3周から先頭を譲らない圧巻の逃走劇を披露した松崎広太が2度目の優勝を飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から藤岡隆治-内村泰三-松崎広太-北野武史-戸田洋平-堀江省吾。レースは2周目に藤岡、内村が相次いで後方に下がる。残り3周で誘導員が退避し、残り2周半から松崎が後方を警戒しながらペースを上げていく。残り2周過ぎから仕掛けた堀江がじわじわと前に迫るも、松崎のカカリがいい。堀江の仕掛けは2番手の外併走までで、逃げた松崎が後続を寄せ付けずに1着でゴールした。

「堀江(省吾)さんを逃がしたら絶対まくれないと思っていて、先に仕掛けるしかないと思っていました。ただ前の2人がいなくなって、結果的に前からになってしまった。1コース自体が経験なかったのでどうなるかと思いましたけど、合わせ切れて良かったです。今回は踏む距離を色々と試せて、連勝もできて良かったです。次は11月1日からの開催のあっせんが入っているので、また結果を出せるように頑張ります。(現行競輪では)次走は熊本で、熊本自体が初めてなので、まずは自分のレースができるようにしたいですね」

今節のタイムトライアルでは自己ベストに届かなかったが、堀江ら実力者を退けて堂々の1位通過し、レースでも豪快なまくりで予選を連勝。準決、決勝では持ち味の積極果敢な競走で他の実力者を完封と力強い走りで連続Vを決めた。今後のPIST6でもケレン味のない先行力を発揮して優勝を積み重ねていきそうだ。

『ルーキーとベテランが大健闘』
今節は福田健太、水谷亮太の2名がPIST6初参戦。1次予選では福田、2次予選では水谷が先行逃げ切りで初勝利を飾り、ともにシリーズ2勝を挙げた。一方、ベテランの内村泰三は23年3月ぶりの決勝進出。また決勝進出者のうち4名が40代、50代と前節に引き続きベテラン勢が大活躍をみせた。年齢や級班不問のPIST6の魅力が詰まった開催に感じた。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

DSC02117.jpg

次回開催は10月28日(月)と10月29日(火)。『PIST6 2024 オータムステージ10月第4戦が行われる。

PIST6 2024 オータムステージ 10月第3戦結果はこちら