【レビュー PIST6 2024年度㉔】松崎広太が逃げ切り4連発で初V
2024.09.29
PIST6 2024 9月 第4戦は9月29日(日)に最終日が開催された。
決勝戦には松崎広太、三浦翔大の2名が無傷の3連勝で勝ち上がりを決めて、20代の若手から40、50代のベテランまで個性豊かな6名が顔を揃えた。実力伯仲の一戦は、残り2周半からのロングスパートに決めた松崎広太が完全Vを飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から前反祐一郎-小畑勝広-相川永伍-松崎広太-斉藤樂-三浦翔大。レースは2周目に前反が最後方に下がる。残り3周手前からそれぞれが後方の動きを警戒。すると残り2周半で松崎が前へと飛び出す。残り2周で小畑を叩き切り、松崎後位は内に小畑、外に斉藤で併走。残り1周で小畑が取り切り、このタイミングで三浦がスパートするも、松崎のカカリが良く、そのまま後続の追撃を振り切って1着でゴールした。
「3度目の正直で初優勝できて良かったです。(レースはワープがあって)小畑(勝広)君が前になったのもあって、三浦(翔大)さんの動きを見て、自分は2周半では動こうと思っていた。前を叩き切ってからは、後位で小畑君と斉藤(樂)君でやり合ってくれればと思っていた。残り半周ぐらいからはフラフラでした。今シリーズでしっかりと自力を出せば勝負できることが分かったので、今後の自信につながりますね。現行競輪では優勝ができている開催以外は決勝と初日特選の着が悪いので、次の取手はメンバーが強いけど、初日からうまく走れたら」
7月 第1節では初参戦にして決勝の舞台にコマを進めた。続く8月 第3節でも3連勝で決勝進出を果たすも、決勝戦で仕掛けが遅れて3着。今節はその反省を生かして残り2周半から動いて主導権を握ると、圧巻の逃走劇をみせた。現行競輪でも今期3Vと近況は充実しているが、更なる活躍が期待できそうだ。
『予選では波乱決着も』
今シリーズはタイムトライアルで10秒5台が8名、10秒6台が6名とかなり拮抗。そのこともあってか、1次予選の1レースでは3番車の北川大五郎が勝利し、3連単2万円台で波乱の幕開け。更に2次予選では前反祐一郎が白星を挙げて、優勝経験者の鈴木浩太が敗れたことで3連単18万円の特大配当が飛び出した。またタイムトライアル3位の久保光司は1次予選を制し、2次予選でも逃げ切って連勝。ヒモ荒れもあったことで3連単は4万円台と比較的人気決着が多い予選で、高配当が目立つシリーズとなった。
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次回開催は10月5日(土)と10月6日(日)。『PIST6 2024 オータムステージ10月第1戦』が行われる。
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