【レビュー PIST6 2024年度㉑】河端朋之が圧巻の逃走劇で12連続完全V

2024.09.14

レース,選手

PIST6 2024 9月 第2戦は9月14日(土)に最終日が開催された。
決勝戦には河端朋之、棚瀬義大、中島詩音の3名が無傷の3連勝で勝ち上がり、優勝経験者の5名と初出場の若手が顔を揃えた。実力者同士によるハイレベルな一戦は、残り2周手前からロングスパートを決めた河端朋之が12連続完全Vを達成した。

決勝戦のスタートポジションは先頭から稲毛健太-河端朋之-棚瀬義大-中島詩音-東矢昇太-小西晴己。レースは残り3周でペーサーが退避すると、最後方から上昇した小西が前に出る。残り2周半で小西がペースを緩めると、3番手の河端が一気にスパートし、残り2周で先頭の小西を叩き切る。残り1周半付近から中島、棚瀬が踏み上げるも、河端は更に加速していく。残り半周で棚瀬が再度外に持ち出すも、河端が振り切って1着でゴールした。

「(12連続完全Vで)ホッとしています。(決勝戦は)前のペースが上がらなくて、僕でも叩こうかと思えるぐらいのペースだったので、叩かれて内に詰まるよりはと思い仕掛けた。いつもよりも長めの距離だったのでキツかった。残り1周で棚瀬君がきたのに合わせたけど、最後も詰め寄ってきていたのでなんとかって感じでした。連勝はいつか必ず止まると思うので、これからも力を出し切る競走ができれば。本当はタイムも納得いっていない部分もあるけど、加齢もありますね。でももっといいタイムを出したい」

 前検日のタイムトライアルでは10秒027を叩き出して、堂々の1位で通過。苦しい展開となった準決勝を乗り越えて、決勝戦では実力ある若手機動型を相手に逃走劇を披露。圧巻の走りで優勝を飾り、自身の持つ連勝記録を48に伸ばした。その勢いはとどまる所を知らず、更に連勝を伸ばしていきそうだ。

『ベテラン勢の活躍が光る』
今節は若手の活躍も勿論のこと、随所でベテランの活躍が光った。水谷良和は1次予選で巧みなコース取りをみせて2着。2次予選2着、準決勝3着とシリーズを通して好成績を残した。また佐藤朋也は準決勝で6着に敗れるも予選2走と順位決定戦で3度の確定板入り。今後も両者を含めたベテラン勢の活躍からも目が離せなそうだ。

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次回開催は9月18日(水)と9月19日(木)。『PIST6 2024 サマーステージ 9月第3戦が行われる。

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