【レビュー PIST6 2024年度⑳】岩井芯が激戦を制して初出場初V!

2024.09.05

レース,選手

PIST6 2024 9月 第1戦は9月5日(木)に最終日が開催された。
決勝戦には19歳のルーキーから50代のベテランまで幅広い年齢層のメンバーが顔を揃えた。大激戦の一戦は、残り2周手前からロングスパートを決めて他の仕掛けを完封した岩井芯が初出場にして最年少優勝となる初Vを飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から北野武史-市本隆司-岩井芯-山田義彦-上野恭哉-菊地圭。レースは2周目に北野が最後方に下がる。残り3周でペーサーが退避すると大きな動きはなく、残り2周半を過ぎて2番手の岩井が上昇。残り2周で市本を叩き切ると、そのまま一気にペースを上げていく。岩井後位に入った市本は前との車間が空いて、3番手の山田も更に車間が大きく空く。ハイペースで逃げる岩井は残り1周を過ぎてもスピードが鈍ることなく、後続の追撃を振り切って1着でゴールした。

「(北野が)ワープして自分は2番手になったので自分に展開が向いたなと思いました。出切ってからはコーナーで流したりもしていたけど、残り1周は全開でした。優勝はゴール線までわからなかった。初出場だったけど最後に1着が取れたので結果オーライですね。現行競輪では同県の栗山(和樹)先輩に続いて特別昇班がしたいです」

 タイムトライアルでは10秒593の4位でスタートしたが、レースでは初出場ということもあり苦戦を強いられて、準決勝まで自力を出せずに終わっていた。しかしながら、決勝戦ではしっかりと反省を生かして躊躇なく仕掛けると、圧巻の走りを披露して優勝を飾った。アマチュア時代にはインターハイのケイリン種目で優勝実績があり、前評判が高かった好素材。本格デビュー後はすでに2度のVがあり、この優勝をきっかけに更なる活躍が期待できそうだ。

『人気決着が続いた』
今節はタイムトライアルのトップが10秒4台と普段以上にタイムが拮抗していて、予選から混戦ムードが漂っていたが、蓋を開けてみれば2日目デイまでは最高配当が3000円台と堅い決着が続いた。順位決定戦Aでは3連単28,050 円と今節一番の高配当が飛び出して、順位決定戦Cでも3連単は万車券となったが、この2レース以外は比較的人気で決まり、堅い流れが最後まで続いた。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

DSC09557.jpg

次回開催は9月13日(金)と9月14日(土)。『PIST6 2024 サマーステージ 9月第2戦が行われる。

PIST6 2024 サマーステージ 9月第1戦結果はこちら