【プレビュー PIST6 2024年度⑳】実績面で優る山田義彦が中心
2024.08.30
今シリーズはPIST6 2024 9月 第1戦。
実力拮抗で混戦模様のシリーズとなるが、実績面でリードする山田義彦(埼玉・38歳)を中心視する。大ギヤを生かした仕掛けで昨年2月以来の頂点を狙う。対するは大ベテランの市本隆司(広島・53歳)で、8月 第3節でも予選を連勝と脚力は健在。悲願の初Vを目指す。また、今シリーズより7月に本格デビューを迎えた125期生がPIST6初参戦を迎える。その中でもすでにA級2班に特別昇班している栗山和樹はV争いに加わってきそうだ。
【実績上位の山田義彦が力を示す】
これまで優勝3回、準優勝8回と実績面では他を圧倒している。5.67倍の大ギヤを踏みこなして先行、まくり、位置取りと何でもこなすオールラウンダー。7月 第4節ではまさかの準決勝進出を逃したが、8月 第3節ではしっかりと修正し決勝戦まで勝ち進み、決勝でも若手機動型を前に出させずに突っ張り先行を敢行した。状態は少しずつであるが上向いていそうで、久々のVもありそうだ。
【安定感ある市本隆司が悲願の初Vに挑む】
22年UCIマスターズトラック世界選手権のスプリント50-54歳カテゴリーで世界一に輝いた大ベテラン。PIST6では年齢を感じさせない走りを披露していて、これまでに2度の準優勝経験がある。今年に入ってからは予選での安定感が増しており、2度の決勝進出がある。8月に53歳を迎えた大ベテランが悲願の初Vに挑む。
【注目のルーキー栗山和樹に期待】
125期生で養成所での在所成績3位のルーキー栗山和樹がPIST6初登場。5月富山ルーキーシリーズでの優勝があり、本格デビュー後は無傷の3場所連続完全Vで125期生最速で特別昇班を果たしている逸材。自転車競技経験も豊富で、初出場でもV争いに食い込む力はあるだろう。
また栗山の他にも125期生4名がPIST6初参戦。1kmTTや、スプリント、チームスプリントなどの種目で高校、大学と活躍した福田健太や、インターハイのケイリンを制している岩井芯。高校選抜スプリントで優勝実績がある松本昂大など自転車競技経験豊富なルーキーが揃っているので、初登場でも期待ができそうだ。
©日刊プロスポーツ新聞社
PIST6 2024 サマーステージ 9月第1戦
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