【プレビュー PIST6 2024年度⑰】好メンバー揃うも棚瀬義大の先行力に期待

2024.08.02

レース,選手

今シリーズはPIST6 2024 8月 第2戦。 
傑出者不在も、実績ある機動型が揃い激戦模様。その中でも2度の完全Vの経験がある棚瀬義大(岐阜・24歳)がシリーズの中心となりそうだ。神田龍(三重・35歳)、藤井昭吾(滋賀・38歳)といった古豪も実績面では互角で、逆転の目も十分にある。初参戦ではあるが、ポテンシャル高い新鋭・稲毛知也(和歌山・26歳)のレースぶりにも注目必須。

【航続距離一番の棚瀬義大が先行力誇示】
先行力の高さを武器に123期の中では一番乗りでPIST6制覇を果たした。近況は準決勝の壁に阻まれているが、主導権を握れなかったことが大きく敗因は明白だ。先行さえできればPIST6での勝率は高く好成績を収めている。現行競輪ではすでに今期V2と勢いも十分で、果敢な競走を披露し返り咲きを狙う。

【立ち回り巧い藤井昭吾が巧者ぶりを発揮】
一昨年の1st Quarter ファイナルラウンドではPIST6で2度目の優勝を達成。その後はしばらく優勝から遠ざかっているが、随所で巧者ぶりを発揮し、近況は予選で5節連続連対中。現行競輪では前々回の福井記念で自身初のグレートレースでの優出を果たすなど上り調子。ベテランの経験値を生かして若手機動型を粉砕する。

【初参戦の稲毛知也が積極策で魅せる】
 昨年5月にデビューを果たし、積極的な競走を続けて着実に力をつけてきた。チャレンジ戦で結果を残し今期からA級2班への昇班を果たすと、徹底先行のレーススタイルを崩さず善戦している。師匠で兄でもある健太はPIST6の優勝経験者。自身はアマチュア時代の目立った競技実績こそないが、持ち味さえ発揮できれば躍進を果たす可能性も十分だ。

その他にもS級で活躍する若手機動型が多数参戦する。小畑勝広(茨城・25歳)は前々回の別府記念の最終日に、輪界でも上位の脚力を誇る北津留翼をまくっており動きが良化している。積極タイプの原田亮太(千葉・28歳)はPIST6では柔軟なレース運びが増えている。近況は準決勝で大敗しているだけに今シリーズは巻き返したいところだ。初参戦の原大智(宮城・27歳)は平昌オリンピックのモーグル銅メダリスト。過去にはモーグルと競輪の二刀流で臨んでいたが、今は競輪一本にしぼり、今期からはS級戦で奮闘中だ。

                            ©日刊プロスポーツ新聞社

 

PIST6 2024 サマーステージ 8月第2戦

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