【レビュー PIST6 2024年度⑬】堀江省吾が力の違いを見せつけV12達成

2024.07.12

レース,選手

PIST6 2024 7月 第2戦は7月12日(金)に最終日が開催された。決勝戦には20代から50代までの幅広い年齢層の選手が勝ち上がり、多彩なメンバーが顔を揃えた。実力者同士により行われた一戦は、堀江省吾が豪快なカマシで圧倒してみせた。これでPIST6での優勝を12として自身が持つ最多優勝回数を更新した。2着には終始追走した藤岡隆治が続き、後方からまくり上げた神田龍が3着に入った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から小嶋敬二-大森光明-神田龍-堀江省吾-藤岡隆治-坪内恒。レースは残り3周でペーサーが退避すると1コーナー過ぎに坪内が内へもぐる。堀江は動じることなく3コーナー過ぎに始動すると圧巻のスピードで正攻法から踏み上げていた小嶋に襲いかかり2コーナーで出切る。初手から追っていた藤岡はピタリと追うもその他4名を置き去りにする形で最終ホームを通過。最後までスピードは緩むことなく堂々たる走りでゴールした。

「待ちすぎても小嶋さんに駆けられてしまうし、どうなっても(残り2周前の)4コーナーの下りを使って仕掛けようと思っていた。出切ってからは後ろの影は見えたので、誰かが付いてきていると思ったけど、できるかぎりをと思って踏んでいった。(決勝戦を)走ってみたら今節の4走の中で一番良かったと思う。準決勝では初めて(中島)詩音と対戦してシビれましたね。後はもう少しハロンを上げられればカッコいいと思う。今のままじゃダメだけど、また河端(朋之)さんと対戦する時のために、自分が出る時は優勝記録を伸ばしていきたい」

 タイムトライアルでは棚瀬義大、坪内恒に次ぐ3位に甘んじたが、準決勝では同期の中島詩音をねじ伏せてみせるなど、いざレースとなると最多優勝回数を保持している力をまざまざとライバルたちに見せつけた。PIST6ではこれからさらに優勝回数を伸ばしていきそうだが、現行競輪への相乗効果も期待したいところだ。

『タイム上位者が力を示す』
今節はPIST6での実績ある選手が揃い激戦模様となったが、蓋を開けてみればタイムトライアル上位の選手がしっかりと結果を残した。1次予選と2次予選では全12レースの内、11レースで1番車が1着。初日の配当も鈴木伸之が勝利した1次予選の3連単3370円が最高で、それ以外は全て一桁配当と堅い決着が目立った。2日目のデイに行われた順位戦や準決勝では多少の波乱はあったものの、いずれも3番車までの選手が勝利し、比較的車券を当てやすい、PIST6の魅力が詰まった開催となった。

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次回開催は7月20日(土)と7月21日(日)。『PIST6 2024 サマーステージ 7月第3戦が行われる。

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