【レビュー PIST6 2024年度⑩】黒瀬浩太郎が3連続でVをつかむ

2024.06.17

レース,選手

PIST6 2024 6月 第2戦は6月16日(日)に最終日が開催された。
決勝戦には黒瀬浩太郎、安倍大成、神田龍の3名が無傷の3連勝で勝ち上がりを決め、その他にも伊勢崎彰大や小畑勝広、金子哲大といった個性豊かな6名が顔を揃えた。
激しい戦いが予想される中、残り2周半から動き出した黒瀬が残り2周で前団を叩くと、そのまま鮮やかに逃げ切って優勝。2着には飛び付いた小畑勝広が入り、3着には安倍大成が食い込んだ。

決勝戦のスタートポジションは先頭から小畑-安倍-伊勢崎-神田-黒瀬-金子の順。レースは残り3周でペーサーが外れると、黒瀬が最初に動き出す。残り2周で黒瀬が先頭に立つと、小畑はその後ろに飛び付いて好位置をキープ。黒瀬を追いかけた金子は外に浮いて後退し、黒瀬が先頭のまま残り1周を通過。3番手の安倍が最終3コーナーから踏み込み、小畑も最後の直線で迫るが、黒瀬はライバル達の追撃を振り切って3場所連続の優勝を果たした。

「(3連続優勝した今の気持ちは)最高です。(勝利の要因は)勝ちを意識してまくりに構えて内に沈んだり、まくり切れずに終わるよりは、自分から積極的に仕掛けて、もしダメでも悔いが残らないような走りがしたかった。しっかり先行して優勝できたので凄く嬉しいです。(決勝を振り返って)考えていた通りで作戦通りでした。めっちゃきつかったけど、良かったです。(PIST6の魅力は)スピード感だったり、選手同士の駆け引きが面白い。また来月来るので、4連続優勝を目指して頑張ります」
 
 黒瀬は強豪が揃った今シリーズで前検日から優勝宣言をしており、見事な有言実行となった。また、現行競輪でも5月に函館で完全Vを決めるなど、上昇ムード。まだデビューして1年ほどだが、メキメキと力を付けており、競輪とPIST6の両輪での活躍を今後も楽しみにしたい。

『波乱決着が目立った』
 比較的固い決着が多いPIST6だが、今シリーズは3連単が100倍を超える配当が多く出現。特に2日目ナイトの11Rでは大本命の荒川仁と藤井昭吾が敗れ、根本哲吏が勝利。3連単8万3260円といった高額配当が飛び出した。現行の競輪と同様に100円から車券の購入をできるだけに、改めて夢があるなと感じた開催だった。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

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次回開催は6月24日(月)と6月25日(火)。『PIST6 2024 スプリングステージ 6月第3戦が行われる。

PIST6 2024 スプリングステージ 6月第2戦結果はこちら