【レビュー PIST6 2024年度⑥】真鍋智寛が力強いまくりで悲願の初V
2024.05.15
PIST6 2024 5月 第2戦は5月15日(水)に最終日が開催された。決勝戦にはPIST6の優勝経験の3名に加えて、初優勝を狙う新鋭の2名、初優出の1名が勝ち上がった。タイムトライアルから圧巻のスピードを見せていた真鍋智寛が好位の利を生かして残り1周のホームから反撃すると好スピードで捕らえて嬉しい初優勝を決めた。
決勝戦のスタートポジションは先頭から徳田匠-真鍋智寛-伊藤信-吉田晏生-三浦雄大-神田龍。ここから→レースは残り3周前で最後方の神田が上昇して叩きにいくも前受けの徳田匠が突っ張り、神田は真鍋にフタをするような形になる。神田を追った三浦雄は外併走を嫌って空いていた真鍋後位に入る。残り2周から先頭の徳田はペースを上げていくと残り1周半で伊藤信が反撃を開始する。それを察知したかのように真鍋は残り1周のホームから踏み込むと逃げる徳田を3コーナーで捕らえる。そのままスピードは緩むことなく後続を振り切って1着でゴールした。
「まさか優勝できるとは思っていなかった。レースも想定外の展開でしたね。(徳田)匠さんが突っ張るとは思っていなくて。準決勝のように1車出させての感じかなって思っていたので。神田さんが外にいたので番手を守っていけるところからいこうと。匠さんがカカっていて誰もカマシにはこないだろうと思っていたけど、外に神田さんがいて閉じ込められていたので伊藤さんのカマシとかが怖かった。タイムトライアルで1位だったので、しっかりと自力を出して圧勝したかった」
過去2度のPIST6はいずれも3連勝で優出するも決勝は4着。確定板にすら入れない結果だったが、その悔しさを胸に刻み、3度目の挑戦にして嬉しい初優勝を達成。今シリーズを含めて勝ち上がりではいまだ負けていないだけに次回参戦したときもファンの人気にしっかりと応えてくれそうだ。
『若手だけでなくてベテラン勢の活躍も目立った』
今節は3名の優勝経験者が出場してきっちりと決勝戦進出を決めた。決勝進出を目論んでいた上野恭哉は準決勝で3着となり惜しくも涙をのんだが、勝ち上がりで初めて勝利を挙げるなどシリーズ2勝と存在感を高めただけに今後の走りにも注目したい。原田翔真はタイムトライアルで4位も決勝進出を逃した。初めてPIST6に参戦したときに優出してから決勝は遠ざかっているが、成績自体は安定しているだけにキッカケひとつで決勝の常連と
なってもおかしくない。ベテランも奮闘しており、2日目のナイトでは守谷陽介が22年10月二次予選以来の1着を挙げた。若手選手だけでなく、ベテラン勢からも目が離せない。
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次回開催は5月21日(火)と5月22日(水)。『PIST6 2024 スプリングステージ 5月第3戦』が行われる。
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