【レビュ― PIST6 2024㊶】山根将太が絶好展開を生かしV

PIST6 2024 ラウンド41は3月10日(日)に最終日が行われた。決勝戦には優勝実績のある山根将太、鈴木浩太、三浦翔大の他、勢いある保田浩輔など好調な選手が勝ち上がり、激戦となった。注目を集めた優勝争いは、逃げた保田を上手く追った山根がゴール前で差してV。2着には保田が粘り、終始山根を追った長尾拳太が3着に食い込んだ。

決勝戦のスタートポジションは先頭から依田翔大－山根－長尾－三浦－鈴木－保田。レースは5番手の鈴木が先に動いて残り３周過ぎにインを切る。その動きを追った三浦が残り2周半で更にインを切ると、保田が残り2周で三浦を叩いて先行策。山根は保田の動きに上手く乗ると、残り1周では絶好の2番手をキープ。そして最終3コーナー過ぎから踏み込んで、逃げる保田を捕らえた。

「保田君が頑張っていたけど、最後タレてきた。踏んでないけど、なんか差した感じです。（状況は冷静に見ていた？）はい。（デッドヒートのホームストレッチの心境は）保田頑張れって思っていました。（高校大学と一緒の後輩と決勝戦に臨めたのは）なかなかないことなので、とても良かったと思います。次は4月にあっ旋がきたので、次も頑張ります。応援宜しくお願いします」

　決勝戦で対決した保田とは高校、大学と同じ時期を過ごした先輩と後輩の間柄でお互いに意識していた。また、同級生の鈴木には前検日の段階からライバル視されるなど、シリーズの中心には常に山根がいた。強敵達の包囲網を突破してつかんだ優勝で、喜びは格別だろう。現行競輪では3月21日から取手競輪場でG2のウィナーズカップが控えている。今回の優勝を弾みにして、ビッグ戦線での活躍にも期待したい。

『自力選手が結果を残す』
また、決勝戦以外では主に現行競輪でも自力で活躍する選手の活躍が目立った。白濱一平は一次予選、二次予選と連勝で準決勝に進出。一時は腰に不安を抱えて調子を落としていたが、しっかり復調をアピールした。河村雅章は決勝こそ逃したが、順位決定戦で逃げ切り勝ち。S級選手として確かな判断力を見せた。上野恭哉は勝ち上がりを逃すも、順位戦と順位決定戦を連勝。次節に繋がる結果を残して今シリーズを締め括った。

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次回開催は3月23日(土)と3月24日(日)。『PIST6 2023 ラウンド42』が行われる。

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