【プレビュー PIST6 2024㉜】勢いある山根将太が主役の座を狙う

2023.12.29

レース,選手

今シリーズはPIST6 2024ラウンド32。
新年初戦の開催に相応しく、個性豊かな36名が出揃った。中でも注目は優勝経験者の山根将太(岡山・26歳)と荒川仁(千葉・25歳)、鈴木浩太(千葉・26歳)の3名。更には実績で群を抜く小嶋敬二(石川・54歳)や、宮倉勇(千葉・59歳)のレジェンドたちからも目は離せない。

【勢い抜群の山根将太】
今回で4度目のPIST6参戦。2度目の登場となったPIST6 2023 ラウンド21では完全優勝で頂点まで駆け上がった岡山期待のホープだ。タイムトライアルの自己ベストは10秒340で、学生時代から自転車競技経験も豊富。また、現行競輪では2023年のヤンググランプリにも出場するなど大舞台での奮闘も目立つだけに、2024年は飛躍の年になること間違いなしだ。

【地元の牙城を守る荒川仁】
タイムトライアルのベストは10秒271で今シリーズの優勝候補の一角。これまでPIST6には8度参戦して優勝は1度のみだが、決勝進出は5度あり、勝ち上がり戦ではしっかり結果を出す地元期待の若手レーサーだ。現行競輪では12月取手で優勝するなど、調子も上向いている。優しすぎる面があり、結果に繋がらないことも多々あるが、一時期はナショナルチームにも所属していた経験を持ち、そのポテンシャルの高さは一級品と言える。

【レジェンド小嶋敬二も奮起】
現行競輪でGⅠ4勝を誇り、過去にはバルセロナ五輪に出場するなど自転車競技と競輪で一時代を築いた輪界のレジェンド。54歳となった今でも、筋肉の鎧をまとった太ももから繰り出されるパワーは健在。来期はS級に再び舞い戻るだけに、グレード戦線でもう一花咲かせたいところ。PIST6では決勝進出こそまだないが、これまでに培った経験を生かして若手相手に奮闘を誓う。

その他にも初登場となる棚瀬義大(岐阜・24歳)や池邉聖(神奈川・29歳)のルーキー達も虎視眈々と強敵撃破を目論む。棚瀬は強靭な地脚が武器で、チャレンジ戦を3連続完全優勝で特別昇班し、A級1、2班戦でも2度の優勝を誇る123期の出世頭。池邉聖は慶応大学法学部卒で外資系ITコンサルに就職した経歴を持つ輪界屈指のインテリレーサーで、頭脳戦ならお手のものだ。

©日刊プロスポーツ新聞社


PIST6 2023ラウンド32

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