【プレビュー PIST6 2023㉚】総合力で勝る永澤剛が中心
2023.12.21
今シリーズはPIST6 2023ラウンド30。
優勝経験者が4名参戦し激戦も、実績上位で抜群の安定感を誇る永澤剛(青森・38歳)が優勝候補の最右翼。対するはPIST6での実績豊富な若手勢。村田瑞季(京都・27歳)は優勝経験もあり、持ち味の多彩な攻め幅を生かして逆転を狙う。畝木聖(岡山・27歳)も近況は安定して優出を重ねており、高い機動力を駆使すれば台頭するシーンも十分にある。スーパールーキーの黒瀬浩太郎(広島・23歳)にも要注目だ。
【永澤剛の安定感を信頼】
PIST6は7回参戦し、4Vを含む6度の表彰台入りと圧倒的な戦歴を誇る。前回のPIST6 2023ラウンド20の決勝ではPIST6で20連勝中の河端朋之に1/2車輪差まで迫り準V。10月に行われた北日本地区プロでは菅田壱道や新山響平といった一線級を相手にケイリンで優勝を飾っており久々のPIST6も問題はなさそう。総合力の高さで5度目の頂点を狙う。
【動き上向く村田瑞季に期待】
3度の優勝経験があり、実績面は申し分ない。機動力もさることながら、レース運びも巧く後手を踏まない競走が一番の魅力だ。現行競輪では今期からS級2班へ昇級し、序盤は苦戦を強いられていたが、積極策を続けて近況はグレード戦でもコンスタントに勝ち星を挙げている。上昇気配にある今なら、強敵を撃破して優勝戦線に躍り出る可能性は高い。
【黒瀬浩太郎が自慢の快速を発揮】
強烈なダッシュ力を誇るスーパールーキー。PIST6では初参戦でいきなり準Vの実績を残し、続くPIST6 2023ラウンド25ではSA混合のシリーズでも堂々の競走を披露し3連勝で決勝進出を決めた。現行競輪でも11月からA級2班に特別昇班し、勝ち星を量産している。前場所の西武園F2では当日欠場しており状態面は気がかりも、ポテンシャルは高く一発の魅力は十分だ。
その他にもPIST6での実績豊富な強豪が参戦。神田龍(三重・34歳)は優勝経験があり、機動力では上位陣にも引けを取らない。来期はS級への復帰を決めているだけに、今年の最終戦で弾みをつけたいところ。埼玉のホープ・加藤将武(埼玉・22歳)は3度の優出経験があり、過去最高の準Vの実績を超えて初優勝を手にできるかが焦点。小畑勝広(茨城・24歳)は前回のPIST6 2023ラウンド14でキャリアハイとなる準Vを果たし、5カ月ぶりの250バンクへの対応が鍵を握りそうだ。
©日刊プロスポーツ新聞社
PIST6 2023ラウンド30
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