【プレビュー PIST6 2023㉙】実績最上位の中島詩音が6Vへ突き進む
2023.12.12
今シリーズはPIST6 2023ラウンド29。
中心は5度の優勝経験がある中島詩音(山梨・25歳)。高い機動力を武器にPIST6を席巻しており、強豪が揃う今シリーズでも優勝候補の最有力。実績次ぐ山田義彦(埼玉・37歳)が対抗格で、安定感ある競走で逆転を狙う。その他にも完全Vの経験がある安倍大成(埼玉・25歳)やポテンシャル高い岸田剛(福井・24歳)といった若手機動型が参戦し激戦必至のシリーズだ。
【中島詩音の機動力を信頼】
PIST6では5度の優勝実績があり、12連勝で3節連続完全Vを飾るなど圧倒的な戦歴を残している。航続距離の長さが持ち味で主導権さえ取れれば逃げ切るシーンが有力だ。現行競輪では今期からS級2班に昇級し、序盤は苦戦を強いられていたが11月の川崎F1では先行して2連対を果たし、前々場所の伊東記念ではまくりで白星締めを飾った。近況の動きは上昇気配で、5カ月ぶりのPIST6も難なくこなして6度目の頂点をつかみ取る。
【安倍大成の強烈ダッシュが炸裂】
PIST6ではダッシュ力を生かした競走で勝ち星を量産。前回のPIST6 2023ラウンド24では動きが振るわなかったが、決勝戦まで勝ち上がり準Vと意地を見せた。現行競輪ではA級2班に在籍し、7場所連続で優出中と安定感が光る。本来のスピードさえ戻れば優勝を果たす力を秘めているだけに、今シリーズも状態面が鍵を握りそうだ。
【岸田剛のポテンシャルに期待】
高い機動力を武器に進化を続ける近畿の有望株。2度目の参戦となったPIST6 2023ラウンド12では中川誠一郎、皿屋豊といった一戦級を相手に表彰台入りを果たした。予選での連対率が高く、250バンクの適性も抜群。近況は現行競輪でも積極的な競走で結果を残しており、5度目の参戦となる今節はさらなる躍進が期待できそうだ。
その他にも個性豊かなベテラン選手が参戦。北野武史(石川・51歳)は表彰台入りの経験もある実力者。PIST6では自力も繰り出しており、近況は予選での入着率が高く安定感が売りの選手。地元の伊勢崎彰大(千葉・45歳)は確かな決め脚と追走技術を武器に活躍。近況は着こそ振るわないが、復調していれば怖い存在だ。小佐野文秀(山梨・47歳)はトリッキーな動きが持ち味。先行から位置取りと全ての戦法を駆使して、魅せるレースを披露する。
©日刊プロスポーツ新聞社
PIST6 2023ラウンド29
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