【プレビュー PIST6 202㉗】中川誠一郎が激戦突破を目指す
2023.11.22
今シリーズはPIST6 2023ラウンド27。
実績ある機動型が揃いハイレベルなシリーズも、スピードで勝る中川誠一郎(熊本・44歳)が中心。長欠明けとなる今節はコンディション面が気がかりではあるが、底力は他を圧倒しており優勝に一番近い存在だ。成長著しい東矢圭吾(熊本・25歳)が逆転候補の筆頭で、三浦翔大(宮城・33歳)、徳田匠(京都・26歳)といった優勝経験ある実力者達の台頭も十分に考えられる。
【オリンピアンの中川誠一郎が底力を示す】
2012年ロンドン大会、2016年リオデジャネイロ大会と2度のオリンピック出場を果たしたオリンピアン。現行競輪でもG1を3度制覇するなど過去の実績面で考えれば格は最上位の存在。PIST6でもすでに2V(通算)を達成するなど、その実力は言わずもがなだ。スイッチが入った時は誰にも止められず、豪脚を唸らせて3度目の頂点を目指す。
【連続完全Vで波に乗る東矢圭吾】
3度の優勝実績があり、前々回の決勝では徳田匠や佐藤幸治といった優勝経験者を寄せ付けず4連勝を決めた。続く前回の決勝でも2周先行と機動力の高さを見せ付けて完全Vを飾るなど勢いは一番。近況は現行競輪でも成績が上向いており、今シリーズは3節連続Vへ向けて突き進む。
【非凡なポテンシャル秘める山根将太】
初参戦となったPIST6 2023ラウンド12では準決勝3着に敗れるも、前回のPIST6 2023ラウンド21では見事修正を果たし4連勝で初Vを達成。近況は現行競輪でも積極的な競走を続けており、前々場所の四日市では4日間バックを取る競走を披露し勝ち星を挙げた。潜在能力が高く、きっかけをつかんだ今なら連覇の可能性も十分だ。
今節は粒揃いのシリーズで、その他にも多彩なメンバーが参戦する。藤井侑吾(愛知・28歳)は初参戦となった前回で準Vを飾り、近況は現行競輪の動きも抜群。徹底先行タイプの田口勇介(秋田・23歳)は積極性が一番で機動力が高く、両者の活躍が今シリーズの鍵を握りそうだ。ベテラン勢ではGIタイトルホルダーの稲垣裕之(京都・46歳)や初参戦の萩原孝之(静岡・46歳)といった百戦錬磨のS級戦士らの立ち回りにも注目したい。
©日刊プロスポーツ新聞社
PIST6 2023ラウンド27
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