【プレビュー PIST6 2023⑲】実力者が多数参戦し混戦模様
2023.09.13
今シリーズはPIST6 2023ラウンド19。
優勝経験者が5名参戦し混戦模様も、実績上位の山田義彦(埼玉・37歳)がシリーズの中心。完全Vの経験がある佐藤幸治(長崎・37歳)はスピードなら一番で、逆転の可能性も大いに考えられる。ポテンシャル高い東矢圭吾(熊本・24歳)は伸び代があり2度目(通算)のVも十分。その他にもS級1班の稲毛健太(和歌山・34歳)や優勝実績ある徳田匠(京都・26歳)、藤井昭吾(滋賀・37歳)など底力ある選手が数多く参戦し、優勝争いはし烈を極めそうだ。
【安定感ある山田義彦に期待】
PIST6では5.67倍の大ギアを踏みこなして、先行、まくり、位置取りと何でもこなすオールラウンダーとして活躍。過去の戦歴は優勝3回、準優勝7回と実績面で他を圧倒している。近況は状態も上向いており、8月の別府ではS級戦で活躍する阿部将大をまくり切って優出を果たすなどタテ脚も好調。シリーズリーダーとして臨み7カ月ぶりの頂点を狙う。
【スピード上位の佐藤幸治が雪辱晴らす】
初参戦で完全Vを飾るなど250バンクの適性は高い。近況は3節連続で準Vとあと一歩のところで優勝を逃しているが、予選では連対を続けており安定感抜群の競走を披露している。トップスピードの高さが持ち味でキレ味鋭いまくりは一級品。現行競輪では不振が続いているだけに今シリーズで巻き返してきっかけをつかみたいところだ。
【潜在能力高い東矢圭吾が魅せる】
初参戦のPIST6 2023ラウンド1では佐藤幸治、永澤剛、青野将大といった歴戦の猛者を降して初Vを飾った。その後も決勝進出は逃しておらず予選と準決勝ではいまだに無敗。現行競輪では4月の武雄F1で特別昇級を達成し、S級戦の荒波に揉まれて着実に力を付けている。4度目の参戦となる今回は上積みが見込め、2度目の優勝を飾るシーンも十分だ。
初参戦組では2名の新鋭に注目。日高裕太(静岡・21歳)は高校時代にスプリントでインターハイ、高校選抜と2冠を達成した逸材。デビュー後も結果を残しており、4月の松山F1ではS級2班への特別昇班を果たした。競技実績、潜在能力ともに申し分なく今シリーズのダークホースとなりえる。今年デビューの保田浩輔(岡山・24歳)はアマチュア時代にインカレのタンデムスプリントで優勝を飾り、養成所時代には2度のゴールデンキャップを獲得。デビュー後はルーキーシリーズでも安定した成績を残し、チャレンジ戦ではすでに2度の完全Vを達成。未知の魅力を秘めているだけに大物食いを果たす可能性もありそうだ。
©日刊プロスポーツ新聞社
PIST6 2023ラウンド19
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