【プレビュー PIST6 2023⑬】堀江省吾と木村皆斗が最多優勝を狙う
2023.07.09
今シリーズはPIST6 2023ラウンド13。
過去の優勝経験者が5名参戦しハイレベルな戦いが予想される。注目はPIST6での最多優勝記録を保持する堀江省吾(長野・26歳)と木村皆斗(茨城・21歳)。堀江は機動力の高さが持ち味で航続距離の長さは一番。木村はレース運びが秀逸で、組み立ての巧さは一級品。それぞれ異なる個性を生かして前人未踏の6V(通算)を目指す。通算3Vの徳田匠(京都・26歳)や2度(通算)の優勝実績がある鈴木浩太(千葉・26歳)、初参戦で完全Vを飾った佐藤幸治(長崎・37歳)らも底力はあり侮れない。
【先行力を武器にする堀江省吾】
先行力の高さを武器にしており、初日は11節連続で負けなしと予選での勝率は圧倒的。前回のPIST6 2023ラウンド10では1年半ぶりに準決勝敗退を喫したが、順位決定戦では後続を突き放す圧巻の逃げ切りを披露して力を示した。現行競輪では今期からS級昇級を決めており、今シリーズで優勝を飾り初のS級戦へ弾みを付けたいところだ。
【総合力で勝る木村皆斗】
PIST6の最年少王者。レースの組み立てがうまく、勝負所では好位を確保する卒のない立ち回りが目立つ。前回のPIST6 2023ラウンド6の決勝戦では、東矢圭吾や荒川仁といった勢いのある121期を封じて逃げ切るなど高い機動力も兼ね備えている。現行競輪ではS級戦で揉まれて着実に力を付けており、さらなる進化を遂げて最多となる6V(通算)を狙う。
【スピードを生かす佐藤幸治】
初参戦となった4th Quarter ラウンド4では、2度(通算)の優勝実績がある藤井省吾や齋木翔多を降して完全優勝を飾るなど底力は上位陣にも引けを取らない 。ダッシュ力を生かしたまくりを武器にしており、現行競輪でも勝ち星を積み重ねている。近況は2節連続で準Vとあと一歩のところで優勝を逃しており、悔しさを胸に今節こそ返り咲きを狙う。
121期からは3名の新鋭が参戦。今期からA級2班への昇班を果たした滝本幸正(新潟・24歳)は現行競輪でも活躍しており、4度目の参戦となる今節はさらなる上積みが見込めそう。前回は落車で途中欠場した原田翔真(和歌山・22歳)だが、初参戦時はいきなり決勝進出を果たすなど250バンクの適性は高い。森本桂太郎(愛媛・24歳)は初参戦となるが、持ち味のスピードを発揮できれば十分に通用するポテンシャルを秘めている。
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PIST6 2023ラウンド13
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