【プレビュー PIST6 2023⑦】混戦模様も大石剣士が中心

2023.05.17

レース,選手

今シリーズはPIST6 2023ラウンド7。
優勝候補筆頭は前回完全Vを飾った大石剣士(静岡・27歳)。今節は唯一の優勝経験者として負けられない立場で臨む。逆転候補は準優勝の実績がある長尾拳太(岐阜・29歳)で、持ちタイム上位で安定感がある小畑勝広(茨城・23歳)が3番手評価。PIST6の実績こそないが、現行競輪では格上の存在となる竹内智彦(宮城・46歳)も侮れない存在だ。

【機動力で勝る大石剣士】
昨年9月に行われた3rd Quarter ラウンド3では雨谷一樹や青野将大といった強豪を撃破し、4連勝で初Vを決めた。先行力もさることながら、まくりのキレ味も抜群で自力型としての攻め幅は広い。現行競輪では前場所の西武園F1で優出を果たし、徐々に成績も上向いている。今シリーズは8ヶ月ぶりの参戦で久々の250バンクへの対応が鍵になるが、持ち前の機動力の高さで克服し混戦突破を目指す。

【自在性増す長尾拳太】
優勝実績こそないが2度の優出経験があり、Season0 ラウンド8では準Vにも輝いたことがある実力者。近況は以前に比べて位置取り重視の競走が増えており、好位を確保してからのまくりや追い込みを武器にしている。現行競輪では前場所の久留米G3で1勝を含む2度の確定板入りと、上位戦でも通用する力を兼ね備えている。実力伯仲の今シリーズなら初Vを飾る可能性もありそうだ。

【伸び代秘める小畑勝広】
今年でデビュー5年目を迎えるが、まだまだ十分な伸び代を秘めている。PIST6では長らく準決勝の壁に阻まれ決勝進出を逃していたが、前々回のEXTRA STAGE ラウンド5で初の優出を果たしきっかけをつかんだ。その後は現行競輪でも活躍し、3月の玉野記念の最終日には隅田洋介や岡崎智哉といった一線級を相手に大金星を挙げた。若さ溢れる走りで悲願の初Vへ向けて突き進む。

その他にも優出経験がある強豪が多数出場する。3度目の参戦となる小玉拓真(岡山・33歳)は、初参戦でいきなり優出と250バンクへの高い適性は証明済み。立ち回り巧者の小佐野文秀(山梨・47歳)はこれまで3度の表彰台入りを含む5度の優出実績があり、経験値の高さでは屈指の存在。河村雅章(東京・40歳)は準Vの実績があり、現行競輪ではS級で活躍しタテ脚も健在。実績あるベテラン勢の活躍からも目が離せない。

©日刊プロスポーツ新聞社


PIST6 2023ラウンド7

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