【プレビュー PIST6 2023⑥】優勝経験ある若手機動型が揃い激戦必至

2023.05.11

レース,選手

今シリーズはPIST6 2023ラウンド6。
好メンバーが揃い激戦模様も、4度の優勝実績を誇る木村皆斗(茨城・21歳)が優勝候補の最有力。初参戦で完全Vを飾った東矢圭吾(熊本・24歳)もまだ底を見せておらず、連覇の可能性は十分。格上位の朝倉智仁(茨城・23歳)は唯一のS級1班として負けられない立場で挑む。地元の荒川仁(千葉・24歳)も連続優出を果たしており、V獲りの資格は大いにある。

【実績で群を抜く木村皆斗】
2nd Quarter ラウンド1を制してPIST6の最年少チャンピオンに輝き、その後も優勝を重ねて圧倒的な戦歴を残している。前回のEXTRA STAGE ラウンド6では準決勝で初の着外に沈み決勝進出を逃したが、順位決定戦では2周先行で逃げ切りと意地は見せた。現行競輪では今期からS級に昇級し一戦級を相手に荒波に揉まれて、近況は勝ち星も増えてきた。着実に力を付ける若きチャンピオンが最多タイの5Vを目指す。

【ポテンシャル高い東矢圭吾】
学生時代にはケイリンでインターハイ、国民体育大会、全日本学生選手権など数々のタイトルを総ナメにしており、自転車競技での実績は申し分ない。初参戦となったPIST6 2023ラウンド6では豊富な競技経験を存分に生かして、多彩な戦法を駆使して完全優勝を決めた。現行競輪では前場所の武雄F1で9連勝目を飾りS級への特別昇級を決めた。近況は充実の一途を辿っており、勢いそのままに2連続Vを狙う。

【総合力上位の朝倉智仁】
これまで準優勝3回とあと一歩のところで優勝を逃していたが、前回のEXTRA STAGE ラウンド5では4連勝を決めて悲願の初Vを達成した。総合力の高さは今シリーズの中でも随一で、精度の高い先行とまくりには定評がある。現行競輪では低迷している時期もあったが、前場所の奈良F1では3日間バックを取る攻めの走りを披露して初のS級優勝を果たした。今節は唯一のS級1班として力を見せ付けたいところだ。

その他にも活きのいい若手が多数参戦。優出実績豊富な齋木翔多(静岡・24歳)は前場所の奈良F1で2連対と上り調子。仲野結音(大阪・23歳)は前回準優勝を飾り、現行競輪ではS級戦で果敢なレースを披露して着実に力を付けている。橋本凌汰(岡山・22歳)は実績面では劣るが、今回で3度目の参戦と伸び代は十分で侮れない存在。20代の若手機動型同士の熱いレースに期待したい。

©日刊プロスポーツ新聞社


PIST6 2023ラウンド6

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