【プレビュー PIST6 2023④】傑出者不在で混戦模様
2023.04.23
今シリーズはPIST6 2023ラウンド4。
各選手の実力が拮抗しており混戦模様。その中でも中心は2度の優勝経験がある藤井昭吾(滋賀・36歳)。早坂秀悟(茨城・37歳)も優勝の実績があり逆転のチャンスは十分。3番手評価は2度の準Vがある真船圭一郎(福島・34歳)。三浦翔大(宮城・32歳)、後藤悠(岩手・28歳)、原田亮太(千葉・26歳)らも底力はあり争覇圏内に位置している。
【実績上位の藤井昭吾】
Season0 ラウンド3と1st Quarter ファイナルラウンドを制し2度の優勝経験がある。その後は低迷している時期もあったが、近況はコンスタントに優出を重ねて安定感が戻ってきた。機動力はさることながらレースの組み立てがうまく欠点は少ない。現行競輪では今期キャリア初のG1戦を経験して、その後もグレード戦線で奮闘を続けている。経験値の高さを生かして混戦断ちを目指す。
【攻め幅増す早坂秀悟】
Season0 ラウンド6では堀江省吾を撃破して初優勝を飾った。鋭いダッシュを持ち味にしており、戦略面においても抜かりがない。1月の4th Quarter ラウンド6では3連勝で優出を果たし、前回のEXTRA STAGE ラウンド7では表彰台入り、と近況は成績が上向き傾向。現行競輪ではシビアに位置を求めるレースも増えており、変幻自在な立ち回りで2度目の優勝を狙う。
【総合力高い真船圭一郎】
優勝実績こそないが、2度の準Vを含む4度の優出経験がある実力者。前回のEXTRA STAGE ラウンド6では1次予選で失格し、今シリーズで巻き返して嫌な流れを払拭したいところ。現行競輪では近況、勝ち星こそないが連対は多く、随所に思い切りのいい仕掛けも見られる。過去には中島詩音や福永大智といった優勝経験者を撃破したこともあり、争覇級の力を兼ね備えている。
その他には121期から2名の新鋭が参戦。安彦統賀(埼玉・24歳)は初参戦となった前回で準決勝進出こそ逃したが最終日は連勝を飾り、その後は現行競輪で同期の№1を決めるルーキーチャンピオンレースを制した。初参戦となる坂田康季(佐賀・24歳)は学生時代にケイリンで入賞実績があり、現行競輪では前々場所の平F2で完全V、前場所の玉野F2で準Vと近況の勢いは十分。両者ともに潜在能力は高く、250バンクで躍動する姿に期待したい。
©日刊プロスポーツ新聞社
PIST6 2023ラウンド4
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