【レビュ― EX⑤】朝倉智仁が4連勝で念願の初V

2023.03.15

レース,選手

『PIST6 Championship 2022-23』EXTRA STAGE ラウンド5は、3月14日(火)に最終日が行われた。決勝戦にはタイトルホルダー1名と優出経験者2名が勝ち上がり、3名の選手が初の優出を決めた。多彩な顔触れとなった決勝戦はハイスピードバトルが繰り広げられ、残り半周から仕掛けた朝倉智仁がまくり切って完全Vを飾った。2着には終始追走した松尾勇吾が続き、松尾を追った北野武史が3着に入った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から朝倉智仁-松尾勇吾-北野武史-小畑勝広-小谷実-藤井昭吾。レースは残り3周を過ぎて小畑が進出を開始。朝倉は突っ張り気味に踏むも残り2周半で小畑が強引に先頭に立つ。その動きを追走した藤井が残り2周を過ぎた辺りで小畑を叩くと隊列は一本棒のままレースは進む。3番手を確保した朝倉は残り半周でスパートを開始すると直線で藤井を捕らえて、迫る松尾も振り切り先頭でゴール線を駆け抜けた。

「やっと優勝できて嬉しい。プレッシャーもあったし、その中で勝てて良かった。(決勝を振り返って)一回突っ張ってペースを上げてから出させようと思っていた。番手に入るつもりだったけど、(藤井が小畑を叩き)3番手になったのは想定外だった。がむしゃらだったので残り1周までは勝てる確信がなかったけど、残り半周で踏み出してからは出切れると思った。現行競輪とPIST6は別物だけど、このいい流れを現行競輪に繋げていければ。今年はF1戦で優勝することが目標です」
過去には3度の準Vとあと一歩のところでタイトルを逃していたが、7度目の挑戦で念願の初Vを達成した。次回は3月25日から行われる小田原F1に参戦予定で、勢いそのままにF1シリーズ初優勝を目指す。


『5名の選手がPIST6初勝利を飾る』
また今節はPIST6初勝利を飾る選手が目立った。準決勝では松尾勇吾が優勝候補の齋木翔多を破る大金星を挙げ、小谷実は強豪を退けて逃げ切りとそれぞれ初優出を初勝利で決めた。小泉俊也は順位戦で外々をまくり上げ初勝利を飾り、小酒大勇と三谷政史はそれぞれ順位決定戦で好位から差し切って初白星をゲット。この勝利をきっかけにして次節はさらなる飛躍を期待できそうだ。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

DSC06016.JPG

次回開催は3月18日(土)と19日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 EXTRA STAGE ラウンド6が行われる。

PIST6 EXTRA STAGE ラウンド6 レース結果はこちら