【プレビュー EX③】山田義彦の1強ムード漂う
2023.02.14
今シリーズは『PIST6 Championship 2022-23』EXTRA STAGE ラウンド3。
優勝候補筆頭は今節唯一のタイトルホルダーである山田義彦(埼玉・36歳)。対抗格は準優勝の実績がある真船圭一郎(福島・34歳)、優出実績豊富な志智俊夫(岐阜・50歳)、持ちタイム上位の遠藤勝弥(静岡・33歳)の3名といったところだろう。
【実績断トツの山田義彦】
PIST6は優勝2回、準優勝5回と圧倒的な戦歴を誇るパワータイプ。落車による怪我の影響でしばらく低迷していたが、現行競輪の3月前橋開催で約2年2カ月ぶりに決勝戦に進出するなど、徐々に調子を上げて成績も上向いている。4th Quarter U35バトルではオーバーエイジ枠として参戦し、若手を相手に力勝負を繰り広げて表彰台入りを果たすなど、本来の走りが戻ってきた印象。復調気配が漂うだけに、今回は1年ぶりのタイトル獲得も十分。断トツの優勝候補といえる。
【総合力高い真船圭一郎】
3rd Quarter ラウンド2の決勝では徳田匠や河端朋之などを相手に厳しい展開のなか、俊敏に立ち回り準優勝と健闘。その後も安定した競走で優出を続けている。前回の4th Quarter ラウンド6は準決勝3着で決勝進出こそ逃したが、連日存在感のある走りを披露していた。機動力の高さに定評があり、持ち味さえ発揮できれば巻き返し必至だ。
【タテ脚健在の志智俊夫】
今節唯一のS級1班で格は上位の存在。50歳と大ベテランの域に入っているが、まだまだタテ脚は健在。現行競輪では鋭い差し脚を武器に直線勝負を得意とし、F1戦で勝ち星を積み重ねているが、PIST6では自力も駆使した立ち回りで、近況は連続で表彰台入りを果たしている。巧みな技と経験を生かしてPIST6最高齢チャンプを目指す。
その他には今節も121期のルーキーが出場し、地元千葉からは荒川仁(千葉・24歳)が参戦。明治大学在学時にはインカレのチームスプリントで優勝を果たすなど競技実績は申し分なく、初のPIST6に順応すれば一気に初優勝を飾っても不思議ではない。積極的な競走を続ける滝本幸正(新潟・24歳)もポテンシャルは高く侮れない存在。A級1、2班戦で好成績を収める桑名僚也(埼玉・25歳)も初参戦し、代名詞とも言える自在な立ち回りに注目。
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