【レビュー EX①】自在性を活かしたV
2023.02.05
『PIST6 Championship 2022-23』EXTRA STAGE ラウンド1は、2月4日(土)に最終日が行われた。決勝戦には2名のタイトルホルダーに加えて、優出実績がある3名と初優出者1名が勝ち進んだ。徹底先行型から追走技術の高い選手まで幅広いタイプが揃い激戦の中、永澤剛が2番手確保から差し切りVを決めた。2着には仲野結音が逃げ残り、3着には永澤を追った雨谷一樹が入った。
【敗戦を生かし3度目の頂点へ】
決勝戦のスタートポジションは先頭から佐伯翔-石塚慶一郎-神田龍-仲野結音-永澤剛-雨谷一樹。レースは残り3周半で雨谷が進出を開始し、残り3周を過ぎるとインを切った。その動きを追った永澤がさらにその上を切ると、後方からスパートを開始した仲野が前団を叩いて先頭に躍り出た。2番手を確保した永澤は車間を空けて仕掛けの機会をうかがい、最終3角辺りから車を外に持ち出すとゴール前で仲野を捕らえ切った。
「優勝できるとは思わなかったし展開が向いた。雨谷君が先に切るとは思わなくて、仲野君か神田君の仕掛けに乗って付いて行こうと思っていた。切るのだけでも脚を使ったし、番手に入ってからも余裕はなかった。仲野君もバイクみたいで強かったし、交わせたとしても雨谷君に抜かれると思った。2次予選で人気を背負っていたのに着外に沈んでしまい、買ってくれた人に申し訳なかった。調子は良くなかったけど、これをきっかけにして徐々に上向いてくれれば」
永澤にとっては3rd Quarter ラウンド4以来の優勝で、自身3度目のタイトル獲得となった。今節は本調子ではなかったが、先行、まくり、位置取りと何でもこなし、しっかり結果を残したのは流石の一言。PIST6きってのオールラウンダーとして、次回も縦横無尽な走りで4Vを目指す。
また、今節は勝ち上がり戦では苦戦した初出場組が最終日に奮起の走りを披露した。清水一幸は順位戦Aで鋭いスピードを発揮して前団を一気にのみ込み、内村泰三は順位戦Bで俊敏に切り替えて先まくりを決め、原田泰志は順位決定戦Aで巧みな立ち回りから好位を取って差し切り、と各選手が250バンクに順応して良化の兆しを見せた。
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次回開催は2月13日(月)と14日(火)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで
EXTRA STAGE ラウンド2が行われる。
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