4th Quarter ファイナルラウンドプレビュー

2023.01.16

レース,選手

今シリーズは『PIST6 Championship 2022-234th Quarter ファイナルラウンド。

S級上位で活躍する強豪が多数参戦し、4th Quarterを締めくくるに相応しい豪華なメンバーが顔を揃えた。その中でも4度の優勝実績がある根田空史(千葉・34歳)、木村皆斗(茨城・21歳)とPIST6の最速タイムを保持する河端朋之(岡山・37歳)の3名がシリーズの中心となる。

【先行力断トツの根田空史】

 SA混合シリーズで4度の優勝実績があり、PIST6の最多優勝記録を誇る。4th Quarter ラウンド5の決勝戦では堀江省吾に敗れて準優勝に終わったが、それまで積み上げた"先行で15連勝"という記録は圧巻。競輪でも積極的な競走を続けており、今年初戦となった豊橋F1では初日特選、準決勝と内容ある走りで連勝しており調子も良さそうだ。持ち前の先行力で250バンクを席巻して、前人未踏の5V達成を目指す。

【スピード上位の河端朋之】

9月に行われた3rd Quarter ラウンド2のタイムトライアルでは最速の10009を叩き出しており、最も9秒台に近い男だ。レースでもその力を存分に発揮して予選と準決ではいまだに無敗で、決勝戦でも表彰台を外したことがない。競輪では持ち味のスピードを生かしたカマシとまくりを武器にS級戦で奮闘しており成績も上向いてきている。復調気配の今回なら初の栄冠に輝くことも十分。

【レース巧者の木村皆斗】

 4th Quarter PIST6カップ1の決勝では石塚慶一郎、木村佑来との同期同級生対決を制して4度目の優勝を飾った。クレバーな立ち回りが持ち味でレース運びの巧さは今シリーズの中でも随一だ。現行競輪では今期からS級へと戦いの舞台を移して、昇級初戦となった取手F12日目にはまくりで白星を飾っていた。S級戦士として生まれ変わった木村の走りに注目。

 その他にはG1ウィナーの佐藤友和(岩手・39歳)が昨年6月の2nd Quarter ラウンド4以来の参戦。底力は上位なだけに、久々の250バンクにさえ順応すれば初優勝を飾る可能性もある。前回初参戦で完全Vを飾った佐藤幸治(長崎・37歳)も争覇級で、持ち味の鋭いまくりを武器に連覇を狙う。初出場組で注目すべきはS1班の稲毛健太(和歌山・33歳)。グレード戦線でも活躍しており、初参戦でも侮れない存在といえる。

 ©日刊プロスポーツ新聞社

▶4th Quater ファイナルラウンド 出場選手一覧はこちら