4th Quarter U-35バトルレビュー

2023.01.16

レース,選手

 『PIST6 Championship 2022-234th Quarter U35バトルは、115日(日)に最終日が行われた。決勝戦には20代の勢いある若手機動型5名に加えて、オーバーエイジ枠の1名が勝ち上がりを決めた。3連勝で勝ち上がった2名に人気が集まり、その一角である中島詩音が力強い先行策で後続を完封し完全Vを達成した。2着には終始中島を追走していた望月一成が続き、3着には3コーナーで橋本の内を突いた山田義彦が入った。

 

【先行力を誇示して逃げ切り4連発】

決勝戦のスタートポジションは先頭から山田義彦-長谷部翔-長田龍拳-橋本壮史-中島詩音-望月一成。残り3周を過ぎると橋本がアクションを開始してインを切る。その動きを追った中島は残り2周で橋本を叩き先頭に躍り出る。そのまま一本棒のままレースは進み、3番手に入った橋本は残り1周でスパートを開始するも、中島がその仕掛けを合わせ切って、最後は後位から迫る望月の猛追を振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

「今回は若い自力型が多く出場していたし、勝ちたい思いが強かった。(決勝は)行けるタイミングで力を出し切れればと思っていたけど、橋本さんがいいスピードで行ってくれたので行きやすかった。出切ってからは後ろに誰が入っているかわからなかったけど、精一杯踏んだ。最後はきつくて抜かれたと思った。前回のシリーズで久々に負けて、今回はその反省を生かして走れたことが良かった。来期のS級に向けてもいい走りができたと思う」

 中島にとっては10月に行われた3rd Quarter ラウンド8以来の優勝で、自身4度目の優勝となった。次回はA級戦のPIST6カップ1に参戦予定で、今度は負けられない立場となるが、プレッシャーを跳ね除けて最多の5Vを目指す。

 また今節は35歳以下という年齢を意識したシリーズとあって激戦が予想されたが、若手同士の踏み合いは少なくオーバーエイジ枠として参戦した選手の奮起が目立った。53歳で最年長の小嶋敬二は準決勝3着を含む2度の確定板入り、最終日のデイに2周半先行を披露した木村直隆と藤岡隆治はそれぞれナイトの最終戦で12着と好成績を収めて、ベテラン勢が若手相手に熱いレースを繰り広げた。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社


次回開催は1月21日(土)と22日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで

4th Quarter ファイナルラウンドが行われる。


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