4th Quarter ラウンド6プレビュー

今シリーズは『PIST6 Championship 2022-23』4th Quarter ラウンド6。

主役はオリンピアンで競技実績豊富な中川誠一郎（熊本・43歳）。脚力は頭一つ抜けており、優勝候補の最有力だ。底力がある真船圭一郎（福島・34歳）や内藤宣彦（秋田・51歳）などのS級戦士も多数参戦しており、誰が中川の牙城を脅かすのか気になるところだ。

【中川誠一郎が力を示して連覇へ】

　2度のオリンピック出場経験があり、世界の強豪と渡り合ってきた九州のスピードスター。タイムトライアルの自己ベストは10秒028と今シリーズの中でも断トツで、1st Quarter ラウンド2では力の差を見せ付けて完全Vを果たした。競輪では日本選手権競輪、全日本選抜競輪、高松宮記念杯競輪といった数々のG1タイトルを獲得しており、実績面でも他を圧倒している。怪我の影響で復調途上だが、根本的な脚力は上位。連覇を飾る可能性は極めて高い。

【真船圭一郎が縦横無尽に立ち回る】

今回が6度目の参戦。徐々に250バンクにも順応しており、近況は3連続で優出している。3rd Quarter ラウンド5の準決勝では優勝候補筆頭の福永大智を破り、4th Quarter ラウンド3の準決勝では14連勝中と記録を伸ばしていた中島詩音を撃破するなど新鋭キラーとしても活躍。機動力の高さで大物食いを果たして初優勝を狙う。

【内藤宣彦が巧みな技を見せる】

　御年51歳ながらS級1班で活躍する一流の追い込み選手。勝ち星こそ多くはないが、安定した立ち回りで確定板入りが多く、成績は安定している。追走技術の高さと勝負所での判断力が持ち味で、1st Quarter ラウンド4の準決勝では2Vの実績がある志田龍星を先まくりで封じるなど、タテ脚もいまだに健在。久々のPIST6参戦となるが、ベテランの巧みな技と経験値の高さで自己最高の成績を目指す。

　その他にも優勝経験者の早坂秀悟（茨城・36歳）や、優出経験のある内山雅貴（静岡・27歳）、神田龍（三重・33歳）、安部貴之（宮城・39歳）、中村浩士（千葉・44歳）なども参戦。初出場組も6名ほどいるだけに、どんな個性を発揮してくれるのか注目だ。

　©日刊プロスポーツ新聞社

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