4th Quarter ラウンド4レビュー

2022.12.26

レース,選手

 『PIST6 Championship 2022-234th Quarter ラウンド4は、1225日(日)に最終日が行われた。

決勝戦は優出実績を持つ4名に加えて、2名の新勢力が3連勝で勝ち上がり激戦ムードの中、人気に支持された佐藤幸治が豪快なまくりでライバル達を一蹴した。今節PIST6初参戦となった佐藤は、タイムトライアルを1位で通過し無敗での完全優勝。2着にはまくった藤井昭吾が入り、3着には藤井を追った地元千葉の山本健也が続いた。

【佐藤幸治が持ち味のまくりでPIST6を席巻】

決勝戦のスタートポジションは先頭から小野大介-藤井昭吾-後藤悠-佐藤幸治-山本健也-齋木翔多。残り3周を過ぎてペーサーが退避しても各選手の動きがなく、残り2周半を過ぎたところで齋木がスパートを開始。その仕掛けに合わせて藤井が動き2番手を確保した。佐藤もすかさず仕掛けて力強くまくり上げていき、残り半周を過ぎた辺りで齋木を捕らえ切って、そのままリードを保ち先頭でゴールを駆け抜けた。

「自分にブラボーと言いたい。(決勝は)後方にならないように前々に踏んだ。外を踏む形になってきつかったけど、齋木君を捕らえた辺りで優勝できそうな感じがあった。緊張したけど人気になっていたし必死に走った。(今シリーズを振り返って)思ったよりギアとか自転車が噛み合ったと思う。元々自転車競技をやっていたし、昔のことを思い出しながら走れて楽しかった。これからもどんどんPIST6に参戦して強い人と勝負したい」

 近況は現行競輪でも復調の兆しをみせて成績が上向いている佐藤。今回の優勝をきっかけにしてさらなる弾みが付きそうで、今後も現行競輪とPIST6の両輪での活躍が期待される。

 今節はタイム上位の1番車が黒星を喫するレースが目立った。その要因としては実力が拮抗していることもあったが、以前に比べて選手が出走回数を重ねるにつれて250バンクに順応して、純粋なタテ脚勝負だけではなくなってきたことが大きい。今後のPIST6はコース順を生かしてレースを組み立てることができる立ち回りの巧い選手が活躍しそうだ。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社


次回開催は12月30日(金)と31日(土)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで

4th Quarter ラウンド 5が行われる。


4th Quarter ラウンド 4 レース結果はこちら

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