「サードクォーター」ファイナルラウンドプレビュー
2022.11.04
PIST6 Championship 2022-23は11月5日(土)と6日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ファイナルラウンドが行われる。8月28日から行われてきた今クォーターだが、最後を飾るのにふさわしい豪華メンバーがそろった。出場2場所連続で優勝中の根田空史(千葉)に、4度の優勝を誇る伊藤信(大阪)、さらには決勝経験豊富な若手の堀江省吾(長野)と、優勝戦線は混戦模様となっている。
根田に伊藤と実力者ぞろい、最後に笑うのは果たして
実力者が集まった今開催で、最も優勝に近い存在と言えるのは根田だろう。「サードクォーター」で2度の出場があり、いずれもオール1着の完全優勝。8月28日のラウンド1、1次予選Eから目下8連勝と好調をキープしている。結果を残している要因の一つに機材変更があり、「ビーティー」から「ルック」に乗り換えもいい方向へと作用した。前回のラウンド5後には「ここはホームバンクなので負けられない気持ちで走っている」と語っただけに、今回も熱い走りで地元を盛り上げてくれるはずだ。
ここまで出場選手中最多となる4度の優勝を誇る伊藤は、「マスター・オブ・PIST6」の呼び声も高い。9月にはUCIマスターズトラック世界選手権を制覇し、さらに優勝回数を伸ばすべく挑んだ前回の「サードクォーター」ラウンド6(10月17日、18日)だったが、結果は準決勝敗退に終わった。思ったような結果は得られなかったものの、レース後には「1開催を走れたことはプラスに捉えたい」と前向きな表情。今回こそ決勝に進んで世界王者としての貫禄を見せたい。
若手では119期の堀江に注目が集まる。過去6度の出場のうち5度の決勝進出に、2度の優勝はいずれも完全優勝とインパクトを残す。かつ直近で出場した5場所では、いずれも予選から準決勝まで3連勝と勝負強さも見せる。約4カ月ぶりの出場となった前回10月8日、9日の「サードクォーター」PIST6カップ2では、決勝に進むも見せ場をつくれず5位に終わった。持ち前のロングスパートを生かして、その悔しさを晴らすことができるか。
そのほか優勝経験者では望月一成(静岡)や曽我圭佑(熊本)が出場。さらにS級1班所属でPIST6でもトップ争いを繰り広げる小原太樹(神奈川)、隅田洋介(岡山)の存在も侮れないと言えよう。果たして最後に笑うのは誰か、4日のタイムトラアルから目が離せない。
開催は5日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。6日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで白熱の戦いが繰り広げられる。加えて今開催はPIST6オフィシャルサイトへの会員登録で入場無料となる。
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