「サードクォーター」ラウンド7レビュー

2022.10.24

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は10月22日(土)と23日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド7が行われ、木村皆斗(茨城)が3回目の優勝。2位は河端朋之(岡山)、3位には藤井昭吾(滋賀)が入った。


木村が、河端との競り合い制してV3



木村は今回が7回目のPIST6で、出場5場所連続で決勝進出中だった。開催前日には「無事にケガなく走り切ることを第一に優勝を目指したい」と意気込んでいた。タイムトライアルは10秒535の9位だったが、レースで本領を発揮するのが木村の真骨頂。1次・2次予選ともに危なげない走りで連勝した。

続く準決勝は優勝経験者の藤井ら実力者が揃う中、4コース発進だった木村。ペーサーによる誘導途中には走行位置を最後尾に変え、藤井の後ろにつく形で残り3周を迎えた。ペーサーが離れてからは目まぐるしく先頭が入れ替わる展開となった。そんな中、トップを走った鈴木陸来(静岡)を最終周回突入直前にかわすと、さらに速度を上げて3連勝として決勝進出。「4番手では勝負しづらいので後ろに下がって展開を組み立てた。決勝は強敵揃いとなるが、負けないように走りたい」と闘志を燃やした。

迎えた大一番も4コースとなり、予選から全て同じコースでのスタートとなった。レースが大きく動いたのは残り2周付近だった。タイムトライアル1位の実力者である河端が、それまでトップだった長谷部翔(静岡)を抜いて先頭に立つと、木村も追走する形でピッタリとマーク。そのまま最終周回の直線に入ると2人のスプリント勝負となり、フィニッシュ手前で河端をかわして自身3回目の優勝を決めた。

レース後、木村は「今開催は全部4コースだったので、周りの動きをしっかり見てどんな動きをするかを決めることができた」と話し、「最終的に優勝できたので100点と言いたいが、まだ脚は強くなる。今後さらにいいレースができるよう練習に励みたい」と力を込めた。一方、過去2回いずれも決勝3位だった河端は「今回は2位になったので『自己ベスト』更新」と苦笑いしつつ、「優勝を狙って徐々に踏み上げて逃げ切ろうと考えていたが、最後は木村選手が強かった」と悔しい表情を浮かべながら振り返った。

そのほか今開催では、2回目の出場だった冨尾享平(大阪)が順位戦CでPIST6初勝利を手にした。

次回開催は10月27日(木)と28日(金)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド8が行われる。


▶サードクォーターラウンド7 レース結果はこちら

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