「サードクォーター」ラウンド7プレビュー
2022.10.20
PIST6 Championship 2022-23は10月22日(土)と23日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド7が行われる。注目はタイムトライアルでPIST6最速記録となる10秒009の保持者・河端朋之(岡山)の参戦。ここまで2回は決勝まで駒を進めるも、いずれもあと一歩届かずの3位に終わっている。世界を知る男が「3度目の正直」で頂点に立つのか、あるいは今回もそれを阻止する選手が現れるのか、見ものとなる。
世界を知る河端が「3度目の正直」を果たすか
2018年の世界選手権、ケイリン種目の銀メダリストである河端の優勝は、PIST6ファンの誰しもが待ち望んでいることだろう。タイムトライアルでのスピード感あふれる疾走に、他を圧倒する予選での走りは見る側にとって「これが世界か」と感嘆させる。しかし決勝ではその走りは形を潜め、わずかに仕掛けるタイミングが遅れるなどして頂点をつかみ取れずにいる。前回参戦の9月5日、6日「サードクォーター」ラウンド2終了後には「悔しいがこれが実力。次回こそしっかり優勝」とリベンジを誓っただけに、今回こそ笑顔で開催を締めくくりたい。
しかしライバルには強力なメンバーが揃っている。ここまで2度の優勝を誇る木村皆斗(茨城)は、河端が初参戦した6月の「セカンドクォーター」ラウンド3の決勝で同走。残り3周を切ったタイミングで飛び出し、2周回を先頭で駆け抜けた。結果的に自身は5位に終わったが、周囲をあっと驚かせる思いっきりのよさを見せつけた。予選での勝率は75%で着外は「0」、ここまで5度の決勝進出はいずれも準決勝1着と数字を残す21歳は、どんな相手でも怯まないそのレーススタイルで頂点を見据える。
PIST6優勝3度の藤井昭吾(滋賀)は前回9月5日、6日「サードクォーター」ラウンド2で、予選連勝を飾るも準決勝3着となり決勝進出を逃し、悔しさを滲ませて会場を後にした。「既存競輪でも受け身のレースが多かった。次回までには勝ち癖をつけて仕掛けるレースをこなしたい」と、前を向いていただけにトップ6入りをターゲットに掲げて、反撃攻勢を強める。
そのほかにも静岡から強力な2人が登場。前回参戦の9月10日、11日の「サードクォーター」ラウンド3で3度目の決勝を経験し2位に入った渡邉雅也に、7月の「セカンドクォーター」ラウンド7ではPIST6初勝利を手にすると決勝2位まで駆け上がった鈴木陸来が上位をうかがう。豪華なメンバーが集まった今開催は、いつも以上にV争いは混沌としそうだ。
開催は22日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。23日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで白熱の戦いが繰り広げられる。
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