「サードクォーター」PIST6カップ2プレビュー

2022.10.06

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は10月8日(土)と9日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」PIST6カップ2が行われる。PIST6カップはA級所属選手のみが出場する戦い。ともに初出場から2場所連続で決勝進出中の村田瑞季(京都)、石塚慶一郎(和歌山)らを中心に熱きバトルが期待される。


村田、石塚の若武者がV争いをけん引



初のPIST6出場だった8月の「サードクォーター」ラウンド1、そして前回9月の「サードクォーター」 PIST6カップ1といずれも決勝進出を果たしている村田。前回は準決勝までオール1着で決勝へ進出したが、大一番では最終周回突入直後に先頭に立つも、優勝した中島詩音(山梨)や木村皆斗(茨城)を前に本人も「力負け」と語る悔しい3位に終わった。タイトルは手にしていないが、持ち前の積極性とスタミナを生かすことができれば、今回もチャンス到来の可能性は高い。そんな村田が大切にするのは「猪突猛進」という言葉。身長175.3cm、体重84kgというがっちりとした体型で、まさに"イノシシ"を彷彿とさせるような力強い走りを見せる。「力の限り踏み込む選手でありたい」と話す25歳が今開催を引っ張る。

もう一人、注目の存在として石塚慶一郎(和歌山)の名前を挙げる。出場2場所連続で決勝進出中の20歳は、タイムトライアルこそ目立った数字は出せていないが、実戦での立ち回りの上手さが目立つ。初出場した7月の「セカンドクォーター」 PIST6カップ1では、準決勝までオール1着で決勝に進出しており、8月の「セカンドクォーター」ファイナルラウンドは予選こそ2着と4着だったものの、準決勝では鈴木浩太(千葉)や三浦翔大(宮城)といった優勝経験者を抑えて2着となりトップ6入りした。決勝は4位と表彰台に届かなかった悔しさを胸に、好走を見せてくれるはずだ。

また今回のPIST6カップは優勝を経験したA級選手が多数出場。優勝回数2度の堀江省吾(長野)と曽我圭佑(熊本)、さらに久々の頂点を目指す早坂秀悟(茨城)、三浦と実力派の走りも楽しみとなる。特に6月の「セカンドクォーター」ラウンド2以来となる堀江は、前回3連勝で決勝に進みながら、頂点に立った伊藤旭(熊本)の早めの仕掛けを前にあと一歩及ばなかった。タイムトライアルの自己ベストは10秒191、出場4場所連続で決勝進出中と結果も残しているだけに、5月の「ファーストクォーター」ラウンド5以来の優勝で存在感を示したい。

開催は8日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。9日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで白熱の戦いが繰り広げられる。


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