「サードクォーター」ラウンド5プレビュー

2022.09.29

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は10月1日(土)と2日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド5が行われる。7月の初出場でいきなりの優勝を飾った24歳の若武者・福永大智(大阪)や元公務員レーサーの皿屋豊(三重)、さらに地元の千葉からは2場所連続優勝が懸かる根田空史が参戦。今回も力のあるメンバーがそろい、白熱のレースが期待される。


ともに2度目出場、福永と皿屋に注目



7月22日、23日の「セカンドクォーター」ラウンド7で初出場し、オール1着の完全優勝を果たした福永が2度目の出場。前日のタイムトライアルは10秒279のトップタイムを叩き出し、その後は4連勝と「文句なし」の開催となった。高校時代にはJOCジュニアオリンピックカップ自転車競技大会のケイリンで優勝するなど競技経験も豊富で、今回も優勝候補の筆頭。既存競輪でも見せる強い先行意欲とスピードは、この250m走路での戦いにマッチしていると言える。前回からさらにパフォーマンスを上げた走りで、出場2場所連続優勝を狙う。

皿屋も今回が2度目の出場となる。8月28日、29日の「サードクォーター」ラウンド1は持ち前の積極的な走りで、初出場ながら決勝まで危なげなく駒を進め、いきなり表彰台入りを果たした。PIST6には自転車競技以外の様々な経歴を持つ選手が参戦しているが、皿屋も公務員からのレーサー転身という異色の経歴の持ち主だ。社会人になってから競技を始め、伊勢市役所職員として勤務をしながら国体でも入賞を経験。スピードとスタミナの両方を兼ね備えた万能タイプである。2017年7月にデビューし6年目となるが、競輪選手への転向は「本当にやりがいのある世界で楽しんでいる」と笑顔。前回の参戦後には「着順だけ見れば上出来だが、内容では不足しているところもあり、修正していきたい」と前を向いていた。PIST6でも勝利を重ねて、さらに充実の日々を送りたい。

PIST6は2021年10月2日に初開催を迎えて来月で1年となる。ここまで数多くのレースが行われてきたが、その中で地元勢初の優勝を飾ったのが根田である。今年1月1日、2日の「シーズンゼロ」ラウンド1で完全Vを果たし、また機材をビーティーからルックに乗り換えて出場した8月の「サードクォーター」ラウンド1ではオール1着で頂点に立った。「バンクの特性上、前々に踏まないと勝機は生まれないので、そこを心掛けていいレースがしたい」。ちょうど1周年となる今開催では地元選手として、インパクトを残せるか。

そのほか、直近の既存競輪で京都・向日町での記念競輪決勝を戦った小原太樹(神奈川)や表彰台経験のある鹿内翔(青森)も登場。自在な立ち回りを得意とする選手が目立つ今開催、積極的に主導権を握る選手が勝利に近い存在と言えよう。

1日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。2日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで白熱の戦いが繰り広げられる。


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