「サードクォーター」PIST6カップ1プレビュー
2022.09.14
PIST6 Championship 2022-23は9月16日(金)と17日(土)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」PIST6カップ1が行われる。PIST6カップはA級所属選手のみが出場する戦い。今回は勢い増す119期の若き選手たちの走りに注目したい。
木村皆斗 vs 中島詩音の119期対決に期待
頂点を懸けた争いの中心になるのは、ここまで2度の優勝経験を持つ木村皆斗(茨城)。5度目の出場となった前回の「セカンドクォーター」ファイナルラウンド(8月20-21日)では強敵である雨谷一樹(栃木)の追撃を抑えて優勝を達成し、「最年少王者の称号に恥じない走りをする」という宣言通りの結果を残した。ここまで若手らしい積極的な仕掛けと、フィニッシュ後のピストバイクを持ち上げるポーズでファンを「とりこ」にしている。既存競輪ではA級クラスに属しているが、この舞台では間違いなく一線級。強者ぞろいの119期の中でも頭ひとつ抜けた存在となっているだけに、同格同士の一戦となる今開催は、さらに自身の存在感を見せつける2日間となるだろう。
前回出場の8月15日、16日に行われたセカンドクォーター「PIST6カップ2」で初優勝を飾った中島詩音(山梨)も119期の注目株のひとり。タイムトライアルで1位を獲得し、その後は3連勝で決勝に進出した。決勝を戦うのは3度目で、残り2周で仕掛けるとそのまま逃げ切って悲願を達成。レース後には「ようやく勝てたので嬉しい」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。前回に続いてA級選手同士の戦いとなるが、「2連覇を目指したい」と気合いは十分。木村という同期のライバルを攻略し、再び頂点をつかみ取る。
また上遠野拓馬(宮城)はここまで3度出場しているが、全て準決勝で敗退。直近の2場所はいずれも準決勝3着とあと一歩の状態が続いている。木村、中島と同じ119期として、初の決勝進出を果たすことでファンへのアピールの機会としたい。
119期以外では、初出場だった8月28日、29日の「セカンドクォーター」ラウンド1で決勝4位だった村田瑞季(京都)の名前を挙げたい。本人が強みという、長い距離でもトップスピードを維持できる地脚を武器に、1次予選から準決勝までの3レースを全て2着でまとめてトップ6入り。「心に余裕を持った中でいかにレースをするか」を大切にして決勝を走り、表彰台まであと一歩のところまで迫った。前回出場で得たものを生かして、どんな走りを見せるか楽しみだ。
16日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。17日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで白熱の戦いが繰り広げられる。
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