「セカンドクォーター」ファイナルラウンドプレビュー

2022.08.18

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は8月20日(土)と21日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ファイナルラウンドが行われる。今ラウンドはクォーターの締めくくりを飾るのにふさわしく好メンバーが揃った。ラウンド1の優勝者である木村皆斗(茨城)に、3度の優勝を誇る雨谷一樹(栃木)、さらには藤井昭吾(滋賀)や曽我圭佑(熊本)と開催前日のタイムトライアルから見逃せない戦いが繰り広げられる。

PIST6最年少王者、木村がラウンドリーダー



今ラウンドのラウンドリーダーとして木村の名前を挙げたい。PIST6初優勝を飾った6月13日、14日の「セカンドクォーター」ラウンド1は、脇本勇希(福井)ら格上のS級選手を相手に、最後は大外から追い上げて4車身差をつける圧巻の走りを見せた。その走りは脇本が「化け物じみた強さ」と語るほどで、フィニッシュ後は力強いガッツポーズとともに喜びを爆発させた。その直後にも6月25日、26日の「セカンドクォーター」ラウンド3に挑み決勝5位だったものの、勢いを感じる走りは健在。PIST6最年少王者の称号を持つ20歳は、今回も抜群のポテンシャルで見せ場を作り、ファンを沸かせてくれるだろう。

4月の「ファーストクォーター」ラウンド3以来、4カ月ぶりの登場となる雨谷。ここまでPIST6での優勝回数は2度の完全優勝を含む3度で、タイムトライアルのベストタイムは10秒024を誇る。久々の出場だが、その健在ぶりを示すことができるか。

また、PIST6の「顔」の1人になっている藤井にも期待。6月18日、19日の「セカンドクォーター」ラウンド2では、まさかの準決勝敗退を喫してレース後の悔しそうな表情が印象的だった。巻き返しに燃える一戦となる今回は、再び決勝の舞台に立ちたい。

曽我は7月30日、31日に行われた「セカンドクォーター」PIST6カップ1で自身2度目の優勝を果たした。これまで6度の出場がある中、前々回は初の予選敗退を喫して、そこからのリベンジを誓った中での頂点。開催後には「仕掛けるところを逃さず持ち味を生かせた」と胸を張っていただけに、今回も好走が期待される。

中西大(和歌山)も初出場となった7月9日、10日の「セカンドクォーター」ラウンド5で存在感をアピールした。準決勝3着で惜しくも決勝進出はならなかったが、持ち前の先行力を存分に生かした走りで予選連勝を飾った。2度目の今回は、決勝進出が最低ノルマだろう。

20日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。21日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで白熱の戦いが繰り広げられる。


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