「セカンドクォーター」ラウンド7レビュー
2022.07.25
PIST6 Championship 2022-23は7月22日(金)と7月23日(土)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド7が行われ、福永大智(大阪)が初出場で初優勝。2位は鈴木陸来(静岡)、3位には須永優太(福島)が入った。初出場初優勝はラウンド5の眞杉匠(栃木)、ラウンド6の永澤剛(青森)に続いて、3ラウンド連続となった。
福永が初V、決勝ではラスト2周独走
優勝の福永は今回が初のPIST6。開催前日には「初めてだが、出し切る場面ではしっかり全力の走りで決勝に進出したい」と意気込んでいた。タイムトライアルを10秒279の1位で終えると、1次予選、2次予選とも勝利して連勝で予選を突破。「自分が想像していた以上の出来。調子もいいので、セッティングなどもそのままいきたい」と、1日目を振り返った。
準決勝は残り1周半でペースを上げると、最後の直線で先頭を走っていた松山桂輔(愛知)をかわして、トップでフィニッシュ。「250mバンクは久しぶりだが、感覚としてはいけている。真っ直ぐ走れているので、あとは仕掛ける展開をつくりたい」と、大一番を見据えた。迎えた決勝では残り3周以降、各選手がけん制し合う中、2周を切った段階で飛び出すとそのまま逃げ切って、オール1着で初の栄冠を手にした。
レース後、「途中で『行ってやれ』と踏み出し、自分のペースで2周を進むことができた。フィニッシュの瞬間は『ほんまに優勝したのか』と実感はなかった」と振り返った。その上で「2日間、僕が想像していたのとは異なり上出来だった。これがプレッシャーになるかもしれないが、次回出場時も頑張りたい」とやり切った表情を見せた。
また2位の鈴木は初の決勝を走り、「周りが強いとより気持ちが高ぶり、踏んだ感じは気持ちよかった。この経験を大切にしたい」。3位の須永は「若いメンバーが強い中、表彰台に乗れて良かった」と話した。
今開催は9人が初出場した。決勝には優勝の福永と6位の高久保雄介(京都)が進出。うち福永は4戦全勝、高久保は3勝した。そのほか2次予選では竹内智彦(宮城)が、順位戦では稲村好将(群馬)がPIST6初勝利。南潤(和歌山)は1日目の予選連勝と好発進したものの、準決勝で失格となり欠場した。
吉田裕全(埼玉)と伊勢崎彰大(千葉)の2人が今開催で節目となる10回目のPIST6出場。出場回数10回到達は2人が初めてとなる。今回、準決勝を逃した吉田は「悔しさもあるが今後ももっと盛り上がるように貢献していきたいので、明日から練習を積みたい」。地元選手である伊勢崎は、「千葉支部所属選手として最多出場となったことは光栄なこと。PIST6を走れる喜びやありがたみを感じながらトレーニングに励みたい」と、それぞれコメントした。
次回開催は7月30日(土)と7月31日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」PIST6カップ1が行われる。
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