「セカンドクォーター」ラウンド6レビュー
2022.07.19
PIST6 Championship 2022-23は7月14日(木)と7月15日(金)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド6が行われ、永澤剛(青森)が初優勝。2位は齋木翔多(静岡)、3位には山本健也(千葉)が入った。永澤は初舞台でオール1着の完全優勝を成し遂げた。
初出場の永澤が完全優勝
優勝の永澤は今回がPIST6初出場。S級1班に所属し、5月の日本選手権競輪にも出場した実力派レーサーである。前検日には「映像で見て勉強してきた。行けるところから仕掛けて、毎レース3着以内には入りたい」と意気込んでいた。タイムトライアルは10秒428の4位で終えると、1日目の1次予選では最終周回で先頭に立ち、そのまま逃げ切ってPIST6初勝利。ナイトの2次予選でも勝利し、2連勝で1日目を締めくくった。
準決勝は過去に決勝進出経験を持つ内山雅貴(静岡)と同走になったが、フィニッシュ手前の差しが決まって3連勝を達成。「ここまで展開の良さもあったが出来過ぎ。決勝も一生懸命に」と意気込んで迎えた大一番は、最終周回を大西祐(愛媛)と首位を争っていた齋木の番手で迎えると、バックストレートで先頭に立ち、そのままトップでフィニッシュした。初出場選手の完全優勝はラウンド5の眞杉匠(栃木)に続いて2開催連続。
レース後、「スタートの位置もよく、展開にも恵まれて優勝をつかむことができた」と勝因を話し、「2日間、人気を集めたので精神的にきつい部分もあった。今後も出場時には一戦一戦を全力で頑張りたい」と戦いを振り返った。
2位の齋木はあと一歩で悲願の初優勝に届かなかった。それでも、「前回決勝に乗ったときは何もできなかったが、今回は自力を出せた。決勝では踏んだ感触も悪くなく、次こそ(決勝で)一矢報いることができるように練習を積みたい」と、前を向いた。3位に入った山本は自身過去最高の成績。タイムトライアル1位だった大西は、3連勝で決勝に進んだものの5位だった。
今開催は優勝の永澤を含めて10人が初出場した。決勝には永澤と6位の横山尚則(茨城)の2人が進出。2日間の戦いで永澤は4勝、横山は1勝をそれぞれ挙げた。そのほか順位戦で佐伯翔(福島)、順位決定戦では飯島亮(東京)、鈴木庸之(新潟)、椎木尾拓哉(和歌山)がPIST6での1勝目を手にした。
次回開催は7月22日(金)と7月23日(土)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド7が行われる。
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