「セカンドクォーター」ラウンド5レビュー
2022.07.11
PIST6 Championship 2022-23は7月9日(土)と7月10日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド5が行われ、眞杉匠(栃木)が初出場で初優勝。2位は山田義彦(埼玉)、3位には根田空史(千葉)が入った。
初出場の眞杉が完全優勝
優勝の眞杉はPIST6には初出場で、今月3日に徳島県の小松島競輪場で行われた記念競輪で優勝し、勢いそのままに千葉へと乗り込んだ。「既存競輪とは戦法が異なり、追い込みの人が先行するなど楽しみ。いつも通り魅せるレースがしたい」と意気込み、今ラウンドに臨んだ。
前検日のタイムトライアルは10秒489の6位。初陣となった1次予選では、記念競輪の決勝でも同走した志智俊夫(岐阜)と再び相見えたが、残り1周で先頭に立つと最後は3車身差でPIST6での1勝目を手にした。2次予選も危なげない走りで後続に7車身差をつけて連勝を果たし、準決勝へと駒を進めた。
1次予選に続いて同じ113期の黒沢征治(埼玉)との同走になった準決勝では、1コーススタートも残り3周以降、トップをキープし続けて3連勝で決勝に進出。「ここまで来たら優勝する」と気合いを入れて迎えた大一番は最終周回手前で仕掛けると、3度目の優勝を目指した山田の追撃をかわして、栄冠を手にした。フィニッシュ後にはオール1着の完全優勝に右手を突き上げて、手を振るなど喜びをかみしめていた。
レース後、「後ろを見る余裕はなく前だけを見ていた。スタートは1枠と前受けだったが、いい位置にはまることができ、先にまくることができた」と笑みを浮かべながら、戦いを振り返った。また2位の山田は「また表彰台に上がることはできたが、動きが悪くギアが足りなかった」、3位の根田は「ギアを上げたことが影響し、立ち遅れてしまった。来月の参戦時に新車を投入して優勝を目指す」とそれぞれ悔しさをにじませた。
そのほか今開催は12人が初出場した。決勝には優勝の眞杉のほか神田龍(三重)もトップ6入りし、4位でフィニッシュ。また中西大(和歌山)、相川永伍(埼玉)、高橋幸司(山形)がそれぞれ初勝利を手にし、特に中西は1日目の予選で連勝を飾ったが、準決勝3着で惜しくも決勝には進めなかった。
次回開催は7月14日(木)と7月15日(金)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド6が行われる。
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