「セカンドクォーター」ラウンド4レビュー

2022.07.04

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は6月30日(木)と7月1日(金)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド4が行われ、伊藤信(大阪)が4度目の優勝。2位は中本匠栄(熊本)、3位には和田健太郎(千葉)が入った。伊藤は優勝回数を「4」に伸ばしてPIST6単独1位を独走している。

伊藤がV4達成「ほっとした」



優勝の伊藤は今回が7度目の出場で、前回PIST6初となる3場所連続優勝を果たし、記録更新がかかっていた。前検日のタイムトライアルを10秒174のトップで終えたものの、初日の1次予選では自身初めてとなる2着スタート。2次予選はきっちりと勝利して「普段は1日目のデイで1着を取って緊張がほぐれてくるので、2着はプレッシャーだった。勝てて一安心」と話した。

2日目の準決勝では最終周回突入直前に4番手から踏み込むと、最後は三浦翔大(宮城)とのマッチアップを制して決勝に進出した。「脚はいい。問題ない」と胸を張って臨んだ大一番では残り3周以降、冷静に周囲を見極めつつ中団をキープ。佐藤友和(岩手)や中本らが逃げる中、前との距離が詰まった最終周回突入直前にペースを上げると、バックストレートで単独トップに立ち、最後は2車身差をつけて栄冠をつかんだ。

レース後、「自分が思っていたよりペースが上がった。後ろは気にはしていたが先に仕掛けることができて良かった」と展開を振り返り、フィニッシュの瞬間は「ほっとした」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。また記録については、「今後強い選手が出てくると思うが、今のところ僕の記録。これからも一つでも優勝を続けられるように一生懸命に頑張る」と力を込めた。

2位の中本は「いい仕掛けができたが、信さんのスピードが上回った。ただ自身としては上出来です」と、やりきった表情を見せた。3位の和田は1次予選でPIST6初勝利を手にして、出場2連続での決勝進出だったが、頂点には届かなかった。

2度目の決勝進出となった北野武史(石川)は7月1日が50歳の誕生日。「勝ち上がりは恵まれた部分もあった。決勝では硬くならないように気をつけながら、全力の走りを見せたい」と臨み、確定板まであと一歩の4位だった。

そのほか今開催では、地元千葉の成清貴之が2日目の順位戦CでPIST6初勝利。最終周回で先頭に立つと猛追してきた等々力久就(長野)を振り切っての1勝に、「3コーナーではやられたかもと過ったが踏ん張れてよかった。前身の千葉競輪場時代から得意な場だったので、1回は1着を取りたかった」と笑みを浮かべた。また出場5度目の今井聡(東京)は2日目の順位戦Aで、初出場の山田祐太(福島)、山田と練習仲間の宇佐見優介(福島)、さらに上野優太(熊本)は順位決定戦でそれぞれ1勝目を手にした。

次回開催は7月9日(土)と7月10日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド5が行われる。


▶セカンドクォーターラウンド4 レース結果はこちら

R4_1.jpgR4_2.jpgR4_3.jpgR4_4.jpg