「セカンドクォーター」ラウンド1レビュー

2022.06.15

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は6月13日(月)と14日(火)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド1が行われ、木村皆斗(茨城)が初優勝。2位は河村雅章(東京)、3位には脇本勇希(福井)が入った。

20歳木村が最年少チャンピオンに



優勝の木村は5月5日、6日の「ファーストクォーター」ラウンド6以来、3度目の出場。今開催に向けて、機材をアルゴン18の東京2020オリンピックに向けてつくられた新しいモデルに変えて頂点を目指した。タイムトライアルは10秒589の10位だったが、予選2レースを自身初となる連勝で終えるなど、好調ぶりを示していた。

準決勝では先頭で残り2周を迎えると、そのまま番手についた伊勢崎彰大(千葉)らを寄せ付けず、トップでフィニッシュ。「4連勝して初めて喜びたい」と意気込んで臨んだ決勝は、4レーンからスタートし、残り3周以降は目まぐるしく主導権争いが行われた。そんな中でも木村は冷静に上位をキープして残り半周で仕掛けると、凄まじいスパートを見せて1位フィニッシュ。優勝が決まった瞬間には雄叫びをあげて喜びを表現した。

レース後、ラストについては、「ここを踏み抜かなければ表彰台はないと思っていたので死ぬ気で踏んだ」とやり切った表情を見せた。また木村は現在20歳でPIST6 Championshipにおける最年少優勝を達成。「最年長記録も目指して頑張る」と茶目っ気たっぷりに感想を話し、「2日間4レース全てで1着を取れてよかった。次の出場時も完全優勝を」と力を込めた。

2位の河村はPIST6過去最高成績となり、「脚の状態も良く、運を味方につけることもできた」と満足げ。また3位の脇本は5位に終わった前回参戦と比べて、「力は出し切れた」と振り返った。

そのほか今開催では、2日目の順位戦Aで塚本大樹(熊本)が出走11レース目でPIST6初勝利、またナイトの順位決定戦でも1着を取り連勝で開催を締めた。ギアを前日の4.62から5.00に変更して臨んだ結果のうれしい白星。「若い世代も強いので1着は取れないと思っていた。これが既存競輪のレースにもつながれば」と、笑みを浮かべていた。

次回開催は6月18日(土)と19日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド2が行われる。この開催は「無料開放Day」として実施される。


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