「ファーストクォーター」ファイナルラウンドプレビュー

2022.05.19

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は5月21日(土)と22日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「ファーストクォーター」ファイナルラウンドが行われる。デビュー3年目の若武者・朝倉智仁(茨城)や、PIST6で優勝経験のある藤井昭吾(滋賀)らを中心に頂点を懸けた熱いバトルが展開される。

若武者・朝倉にV経験の藤井ら注目



朝倉は年明け1月1日、2日の「ZERO」ラウンド1以来の登場。これまで出場した3ラウンドすべてで決勝進出を果たしている。2月に既存競輪で落車し、2カ月の休養を経て先月末に復帰した。万全とはいかないかもしれないが、持ち前のガッツ溢れるレースで会場を沸かせて欲しい。

PIST6優勝経験のある藤井の存在も忘れてはいけない。直近の既存競輪では1着を取ることが増えており、その充実ぶりからは注目に値する。PIST6では1月15日、16日に行われた「ZERO」ラウンド3で完全優勝を果たすなど、ここまで5度の出場のうち2度で決勝進出を果たしている。今開催の出場メンバー中、唯一優勝の味を知る選手で、優勝争いに絡んでくる公算は大きい。ちなみに学生時代はサッカーに汗を流し、今でも海外リーグを中心に試合を観戦。競技への原動力としている。

初のPIST6となった4月18日、19日の「ファーストクォーター」ラウンド3でいきなり決勝進出を果たした岡村潤(静岡)は2度目の出場。今月、福島県のいわき平競輪場で開かれたトップレーサーの集まるGⅠ日本選手権競輪にも挑んだ。既存競輪同様、レース時の判断力は流石のひとことである。3着と確定板入りした決勝後には、「競技自体は高校生のときからやっており、そんなに苦ではなかった」とさらりとした表情で話した。持ち前のテクニックに加え、一度出場したことによる上積みが期待できる今回、優勝候補の一人としてその走りに注目だ。

今藤康裕(岐阜)はタイムトライアルの自己ベストが10秒217で、3月18日の「ZERO」ラウンド11タイムトライアルでは1位を取った。ここまで3度の出場で1勝を挙げるにとどまるものの、持ち味のスピードを生かして上位進出を果たしたい。

21日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。22日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで熱き戦いが繰り広げられる。


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