「ファーストクォーター」ラウンド5プレビュー

2022.04.28

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は4月30日(土)と5月1日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAを舞台に「ファーストクォーター」ラウンド5が行われる。ナショナルチーム経験者の早坂秀悟(茨城)や、若手ながら優勝実績を持つ堀江省吾(長野)らを中心に白熱の戦いが展開される。

ナショナル経験の早坂に、若手の堀江らが対抗



既存競輪でのビッグレース、GⅠ日本選手権競輪を前に、個性あふれるメンバーが勢揃いした。

その中でもシリーズを引っ張る存在となりうるのは早坂だろう。ナショナルチームで鍛えたダッシュ力と、250m走路で世界と戦ってきたその経験値は特筆すべきもの。近況は不調だったひと頃から復調気配を見せているだけに、ここで2度目の優勝を決めてさらに勢いをつけたい。また、休日は時間があれば自転車ショップ巡りをするほどの『自転車愛』の持ち主。「ファンの皆さんにもサイクルアイテムに興味を持ってもらえれば」と期待を込める。

対抗格として挙げられるのが、25歳119期の堀江だ。2021年11月の「JAPAN HEROES」スペシャルマッチ2での優勝実績はもちろんのこと、既存競輪では今月3場所連続となる完全優勝でA級2班に特別昇班し、心身ともに上昇ムードにある。長い距離を踏める持久力があり、本命・早坂の最大のライバルになるか。

今回がPIST6初参戦となるルーキー・牛田樹希斗(愛知)が面白い存在。学生時代は野球に打ち込み、自転車競技経験はないものの、競輪選手になってからは着実に力を付け、近況は強気な先行策で勝ち星を量産している。250m走路への適応次第ではイキナリがあっても驚きはない。

ベテラン選手では52歳の小嶋敬二(石川)の走りに注目したい。ここまでPIST6は2度の参戦で3勝を挙げるも予選敗退が続く。1992年のバルセロナオリンピックに出場し、既存競輪では通算793勝を挙げる「レジェンド」は、三度目の正直で準決勝行きなるか。また42歳、吉本哲郎(広島)は2月の参戦時に見せたパフォーマンス同様、「負けませんよ」を合言葉に自身2度目となる決勝進出を狙う。

30日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。1日は準決勝、決勝に加えて順位戦が実施され、2日間全24レースで熱き戦いが繰り広げられる。

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